青は青でも深さの違う青がバランスよく束ねられている
なぁ、そらる。
よかったな、この子は前を向けてるよ
賑やかで楽しい奴だった。
高校からの付き合いだったけど、
それなりに時間的な積み重ねはあるつもりだ。
朝早くの朝練から、
放課後も部活の後はコンビニにいってだべって。
ずっと、ずっと一緒にいた。
嘘だろう?
今度会わせてくれるって言ってくれたやんか
なんで、橋渡ってんねん
おかしいやろ!?
白髪に中学生、赤い瞳。
そうか、この子がまふくん、か。
敵わないな、そらるには。
そんな子を泣かせるぐらい大切な人になれたんだな。
でもさ、早すぎるよ
死ぬのが早いんだよッ
お前、まだ成人にすらなってないんだぜ?
人生100年時代って言われてるんだぜ??
おかしいやろ??
親友の体温は失われ、
焼かれて骨だけとなり、
墓に埋められた。
泣きながら花を添える人や
線香を立てる人、果物を持ってくる奴もいた。
だけど、俺の目には「あの子」しかみえなかった。
気持ちの整理と収集が間に合わなくて、俺の思考は最悪の方向に向かってたんやと思う。
葬式で一滴しか涙を流してなかった少年が、そらるの墓に花を添えていた。
他の人たちだって添えているのに、なぜか目を引かれた
もう泣けない、泣くわけにはいかない。
そんな顔をした彼の代わりに花がそっと優しく泣いているようにみえた。
それが決定的だったと思う。
俺は実家の花屋さんを継ぐことを決めた。
まぁ、その花屋に、まふくんが来るとは思わんかったんやけどな。
不思議な縁があるもんやな。

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。