第10話

9話
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2019/12/04 11:44
《あなたさんですか?ちょっとお話が。》




「はい。」





私はお医者さんに呼ばれた。




なんだろう。悪いことじゃありませんように。






《大変申しにくいのですが、菊池さんの頭には末期の腫瘍が見つかりました。》






「え、ただの疲労じゃ…」





《はい。はじめは私達もそう思っていましたが、先程緊急検査をしたところ…。》





「それって…。」





《持ってあと1年あるかないかでしょう。》





「そ、そんな…。」




え?ありえない!昨日まであんなに元気いっぱいだったじゃん!




だって私達これからなんだよ?





風磨だって、やりたいこといっぱいあるはずだもん。





信じたくない。嫌だ。嫌だ。




このことは風磨に行ったほうがいいのかな?





風磨のいる病室に戻ると、風磨は起きていた。




「っ…。風磨っ!!」





私は風磨に抱きつきた。





なんで風磨なの?私じゃないの?なんで?






気が狂いそう。





『あなた。俺、知ってんだ。』





「え…?」







知ってる?何を?腫瘍のこと?
いつ?いつから?






『あなたも聞いたんだろ。さっき看護婦さんが来て、検査の結果の紙…』




なんて言ったらいいのかわからない。




こんな弱気な風磨始めてみた。





いつも無邪気に笑う風磨。




私が風磨の笑顔守らなきゃ。

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