第72話

episode71
904
2022/03/19 15:30




流星「あなた、ベッド行こ」
あなた「ん、、」


あれ、寝ちゃってた?


お邪魔してからすぐご飯食べて、お風呂入って、

歯磨きして、ソファー座って。


それから記憶ないな、



あれ、髪乾いてるし。

ときくん膝で寝てるし。かわいい。




あなた「りゅちぇ髪乾かしてくれたん?」
流星「寒そうやったから」
あなた「え~、ありがとう」
流星「どういたしまして笑」
あなた「…疲れた、」
流星「人混み久しぶりやったやろ。そりゃ疲れるよ。」



流星はそう言って、

わたしの頭をそっと撫でた。


なんか、落ち着くな。


流星「ほら、ベッド行ってごろごろしよ!」
あなた「うんっ、」
流星「ときくんも行こっ」



足早に階段を登っていくときくんの後に続き、


わたしたちも、2階に上がった。




流星「ベッド狭いけど大丈夫?」
あなた「いつも一緒に寝るんシングルやん」
流星「そか笑」


ベッドに寝転がると、

足がじわぁ〜ってなった。


そんな歩いたっけ、

まあ普段が歩かなさすぎなんやろな、


今週は外出てなかったし。


流星「お隣失礼します笑」
あなた「どうぞ。笑」



わたしは布団に入ってきた流星を、

ぎゅっと抱きしめた。

流星「俺がぎゅってするの」
あなた「え、」
流星「ほら、こっちの方が収まりいいやろ?」
あなた「うん、、」


流星、あったかい、


身体がぴったりくっついているから、

心臓の音も伝わってくる。


あなた「流星生きてる」
流星「心臓の音聞こえる?」
あなた「うん、なんか、好きかも。この音。」


流星は

わたしの背中を優しくとんとんした。


眠たくなるな、これ。


あなた「流星、」
流星「ん?」
あなた「いなくなんないでね、」


なんでこんなことを言ってるのか、  

自分でもよくわからなかった。



でもなぜか、

この音が止まってしまったらどうしよう。


なんてことを考えてしまって、

急に不安になった。



情緒不安定すぎやろ、



流星「俺は、ずっとあなたと一緒におるよ。やから安心して?」
あなた「っ…うん、」
流星「泣いてもいいねんで」


なんでわかるん、

泣きそうなの。






あなた「泣かないよ、」
流星「声震えてますけど」
あなた「気のせいだよ、」
流星「…最近標準語やな」
あなた「え、」


そうなんかな、

あんまり、意識してなかった、




流星「もうすっかり染まっちゃった?」
あなた「そんなことない、…新大阪くると安心するし、うどんの出汁もだんぜん関西やし、東京、ちょっと怖いし、」
流星「怖いん?笑」
あなた「夜怖いの、一人で仕事のときとかほんまに辛い」
流星「かわいい笑笑 俺が東京住んだら毎日迎えに行く。てか一緒に住もうよ。」
あなた「住む、シェアハウスや」
流星「どっちかっていうと同棲やない?笑」
あなた「ど、同棲はちょっと、はずくない?」
流星「なんでよ笑」
 


流星が、

東京に来るってなるのは、

デビューのとき。やんな。



遠くはないんやろな、ぜんぜん。





デビュー、か、

できるんかな。



わたし、HiHi Jetsに戻れるんかな。






あなた「…流星、」
流星「ん?」


言ったら、

心配かけちゃうか。



ツアー中やもんな、

変なことに神経使わせたくない。


あなた「…おやすみ」
流星「…なんか話したいことあるやろ」


なんで全部、

お見通しなん?





あなた「ないよ、…寝るね、疲れた、」
流星「…うん、おやすみ」



ごめんね流星、

せっかく気にかけてくれたのに。



でも、

迷惑かけたくないの。



わたしはぎゅっと目を閉じた。


今日はなんか、

すぐ寝れそうやな…




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