学校、行きたくないな、、、
制服、着たくない。
なんで学ランなの?
なんでセーラー服着ちゃダメなの?
あ、僕が「男の子」だから、か。
不登校になった。
虐められるから。っていう理由じゃない。
男の子として見られるから。
中学の入学式だけ渋々行った。
完全に性別は二択だった。
勿論、男の子に振り分けられた。
だから行きたくない。
両親は他界して、祖父母に育ててもらってる。
迷惑、かけたくない、、、けど、。
行きたくないよぉポロポロ
そんなある日のことだった。
ネットで、見つけたんだ。
「ジェンダー不問の高校」を。
学校名自体が「ジェンダー不問の高校」っていうらしい。
暗い、深海に突き落とされてた僕は、いや、私は。
花弁のように簡単に水面に浮いていった。
ここに行こう。
おばあちゃんたちも高校に行って欲しいはず。
心配してる。
ここしかない。
どれほど検索しても出てこない。
痺れをきらした私は、
ジェンダー不問の高校の門前にいた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。