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お店に到着
隆 「 今日は俺のおごり 」
『 え?いいの!? 』
隆 「 いいの〜 」
隆 「 俺が誘ったんだから 」
『 ありがとう、にっしー! 』(( にこっ
隆 「 いえいえ〜 」
可愛いなあ
この笑顔が 俺のもの になればいーのに。
最近は意識しすぎて
こんなことしか考えられなくなってる
やばいかな。
『 美味しいね! 』
隆 「 ほんとだね♡ 」
『 きゃー♡ 西子!! 』
隆 「 んふふ♡ 」
『 かわぁ♡ 』
楽しい時間
でもやっぱり
「 かわぁ 」 って秀太しか言わないし
喋り方うつったのかな。
なんだか悔しい。
『 ご馳走様でした! 』
『 ありがとう、にっしー! 』
隆 「 全然いいんだよ 」
隆 「 昼飯付き合ってくれてありがとな 」
『 こちらこそ誘ってくれてありがとう! 』
『 じゃあ、ここでばいばいだね 』
隆 「 ちょっと待って 」
『 ん? 』
隆 「 あなたに話がある 」
『 なーに? 』
勇気を出して
真司郎の言葉を思い出して
隆 「 俺、ずっと前からあなたのことが好きだったよ 」
『 え? 』
隆 「 ずっと前から。」
『 本当に? 』
隆 「 俺がここで嘘つくわけないだろ? 」
『 そうだよね。そうだそうだ。 』
すごく困った顔してる。
困らせたくないって思ってるけど
やっぱり伝えときたかったから。
『 ごめんね。にっしー。 』
隆 「 うん、わかってるよ 」
『 全然気づかなかった。 』
隆 「 いいんだ。 」
隆 「 俺、びびってさ、
メンバー誰にも言えなかったんだ 」
隆 「 それでこの前、あなたと秀太が
付き合ったって聞いて、 」
隆 「 後悔したんだ。」
隆 「 せめて誰かに相談してたらなって 」
隆 「 勇気を出して、もっと早く告白出来てたら 」
隆 「 後悔しなかったんだろーなって 」
『 うん。』
隆 「 もう俺、振られる覚悟で告白したから 」
隆 「 俺、泣き虫だけど、泣かないよ 」
『 うんうん。』
隆 「 話聞いてくれてありがとう 」
隆 「 じゃーな 」
隆 「 気をつけて帰れよ 」
『 にっしー! 』
『 ありがとう!! 』(( にこっ
隆 「 おう 」 (( にこっ
よかった
自分の想いを全部伝えられて。
今まで、本当に大好きだったよ
あなた。
これからは メンバーの好き 。
秀太と頑張れよ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。