茜はきっと侑都の事を好きになって、
俺に何か相談しようとしてた中、
俺も考え事をしてた為、
返事が最悪な奴になった事に
内心慌てとったのをよく覚えてる。
長い相談になるのか、
俺が今まさに
考えとった事に触れてきた。
本人はそんなつもりがないのだろう
純粋な目で見とった。
今まで茜の行動を陰から見てたら、
俺もいつまでも諦めてたあの時で
止まる訳にはいかへんなと思っとった。
前向かへんと、社会に出た時に
後悔がどんどん募ると思ったから。
これからも皆で集まるなら
いつまでもアイツらと会話を拒否するのは
それこそ後悔として残ってしまうから。
相手も同じなのか、好きな人から
昨日メールで呼び出された。
いつもなら無視するけど、
今回はそんな事する訳には行かん。
だけど、不安はずっと残っとる。
そう、もう俺は6年間
あいつらと..好きな人と話した事がない。
俺の心が痛むから。
俺の心の奥にある古いノートが
鮮明に思い出すようにページを捲るから。
茜が言いたい事は、
どんなに心が離れて
話さなくなっても、
話合えばまた元に戻るって事やろう。
経験者は語るってやつかな
茜は今まで大変な道を歩いとったもんな。
俺が心配せんでも茜は強かった。
ここは経験者の言葉を
頭に入れておこう。
経験者の話を入れとけば
きっと心に余裕が持てて
きっと解決できる話し合いになれるから。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。