第2話

衝撃
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2019/02/05 11:43



『まもなく丸和町、丸和町です。お出口は右側です』


車内アナウンスの後、徐々に電車の速度が遅くなりやがて止まった。


ドアが開いて数人が乗り降りするのを視界の端で見た。


乗り込んできた一人の男性が向かいのシートに座る。




いつもならわざわざ相手を見るなんて事はしなかった。


それでも、今日だけは無性に気になった。


まるで惹きつけられるように紗里奈は顔を上げて相手を見た。




その瞬間、心臓に強い衝撃を感じた。


藍色のスーツ姿にどこかあどけなさを感じる表情、伏し目がちな目、向かいに座るその男性に紗里奈は目を奪われた。


年齢はおそらく彼女よりも歳上であるが、さほど離れていないようだった。


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