私が連れ去られて早3日。
無事に戻ってきたことにみんな安堵している。
と、同時に本格的に私の両親を殺した犯人を
探そうと動いてくれている。
あの事件(?)のあと、
司波さんに手首をつかまれ、
ロープの跡があることを目視された。
みんなには秘密にしといて、とは言ったものの、
ほんとうに内緒にしてくれてるかどうか…。
私は1週間の謹慎を言い渡された(
理由は……もうみなさんお分かりだろう。
今日は珍しく、昼までに起きた恵美さんが
眠たそうに目を擦りながら、
神柴さんの問いに返答する。
わけのわからない予定を入れそうになる名探偵と、
それに同調する記録者。
どんな話をしたらこの会話に繋がるんだ。
あ、パーティーへ招待された話か。
と、そこへ買い出しへ行っていた踏分さんが
戻ってきた。
少し拗ねた様子のまどかさんを見るなり
またか、というようなあきれた顔をして
買い物袋をテーブルに置いた。
ははは、と力なく笑う踏分さん。
厄介な人…?
私が頭にハテナマークを浮かべると
踏分さんはため息をついて玄関のほうへ
目を向けた。
これはあれだな、
なにをしても逃げ道はないな。
私は声の主を聞いた瞬間、
はぁ、とため息をついて
恵美さんと神柴さんと目を合わせたのであった。













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!