授業が終わるチャイムが聞こえて ,
教室に戻る時間になった
無論 , 私は教室に帰る気などなく
鞄を持って校舎を出た
そうは思ったが ,
怒られるのを覚悟で歩き出した
行きたい場所も特になく ,
フラフラと歩いていると
気づけば渋谷の光景ではなくなっていた
フラフラしすぎだろ , と自分に説教して
渋谷に帰ろうとUターンをする
その時 , 人とぶつかってしまった
20代前半くらいの男の人
ただ派手な色に髪を染めて
ピアスを開けタバコを吸っているだけ
そんな人たちに怖いという感情は湧かなかった
男の人が怒鳴ったせいで
周りの人たちがこちらへ注目し始めた
この街で揉め事を起こせば
痛い目みるのは貴方の方なのに













編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!