聞くに絶えない悲鳴とともに
駆けてくる、人か呪霊か分からない
化け物に銃弾を放つ
火薬の匂いと、爆ぜる音とともに
化け物の眉間らしき場所を撃ち抜くが
…衝撃で後方に飛んでも尚、
化け物はこちらに必死に駆けてきた
少し焦りを覚えて、
何発も、何発も撃ち込む。
四つん這いに駆けてきていた
化け物の手脚を撃ち抜いたのに
まるで''命じられている''かのように
必死にこちらに向かってくる
人か、呪霊か、判別出来ない
襲撃した小隊のトラックの中に
一応確認したが…呪術師はいなかった
……待て
なら…この一瞬で、
何者かが、この人を、
化け物に改造したんじゃ…
突然…何者かに、肩を撫でられる
……人じゃない
流れ込んでくる、背後の呪霊の呪力。
その気配に…鼓動が突然、早まった
後ろにいるのは…呪霊!!!
振り向き様にナイフを振れば、
呪霊は一瞬で後退した
肌にツギハギだらけの…人型の呪霊
…薄気味悪い
そう微笑んだかと思えば、
呪霊は、私にゆっくりと近付いて来る
全身に鳥肌が立っている
本能が告げているのだ
この呪霊を、今殺すべき、と。
…「開花」
それは、術式じゃない
つまり…協力者あり
花弁を作り…殺す気で、睨みつける
あの、額に縫い目のある男は…夏油?
事態がどんどん飲めなくなる発言に
狼狽えている時だった
上空から、四怨姉ちゃんの声がして…
静かに、二刃姉ちゃんが降り立った
咄嗟に姉の肩を掴んで、開花で
周囲を固めるが…
…瞬間
姉の技が辺りを舞い、
あいつらは…一瞬で姿を消した


















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!