第4話

4.オドオド死神
12
2025/08/23 01:20 更新
リリン
リリン
……

リリン
リリン
へ……?


しばらくして、頭の中が真っ白になった。

正確には「そんなのありえない」と思いつつ頭では理解していた――「死神に手を差し伸べる」という行為を、突然脳が拒絶し始めた、というのが正しいのかも。

リリン
リリン
わわわ、わたしを、一流の死神に…?
え、一流の天使が、まだまだ成長過程のわたしを…死神を…??
エルファ
エルファ
うん。何かおかしいかな?

リリン
リリン
おかしすぎです!

エルファ
エルファ
だーかーら、敬語外しなって。
神様も言ってたよ、天使と死神は同等の存在って

リリン
リリン
い、いや、同等、っていうか……!

エルファ
エルファ
ボク、さっきのでわかったと思うけど、不満を解消したければ
容赦なくキミのことおどすよ

エルファは、「さて」と再度わたしのほうに手を差し出した。

エルファ
エルファ
キミのこと、一流の
死神にさせてくれるんだっけ

リリン
リリン
えっ、え……いや、
リリン
リリン
う……
わかりま、
言いかけたところで、エルファに口を手で塞がれる。

すこし、いやけっこう苦しい。

エルファ
エルファ
敬語

リリン
リリン
わ、わかっ、た……?

何度も息を吸い込んでいる最中に、エルファに思い切り手を引かれた。

エルファ
エルファ
とりあえずまあ、
街に出て、御命様を壊す練習かな!


天使が言うとは到底思えないセリフを吐きながら、エルファはわたしを街まで連れていった。

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