第3話

3.ノープラン天使
12
2025/08/22 14:07 更新


リリン
リリン
うえ……?

……回答に詰まった。

いや、死神だから“剥奪“したいなんて当たり前なんだけど。


でもここで正直に言ったら、助けたいとかのうそをついた天使に殺される…?

待って、エリート天使が? 命を救済する天使が??


罪悪感……うーん、死神だし……えっと……。

エルファ
エルファ
こんなに悩むことないでしょ。
キミは生まれつきの死神なんだし

リリン
リリン
生まれつき……?

エルファ
エルファ
うん、エリートになると直感でわかるものなんだよ。
天使から降格・・した死神なのか、生まれつきなのか、って

リリン
リリン
……降格、ですか……


なんとなくぼうっと下を向く。

エルファはそんなわたしにまた話しかける。

エルファ
エルファ
顔、あげたらどうなの
ボクはさっきの答えを聞いてるんだけど

リリン
リリン
……

リリン
リリン
もっと、イノチを剥奪したい…
一流の…死神に…

私は消えかけの声で呟いた。

けど、エルファはわたしの目をじっと見つめてから、言葉を返す。

エルファ
エルファ
じゃ、ボクが助けてあげる

エルファ
エルファ
キミを、一流のエリート死神にのしあがらせてみせるから。
……心配しないで。ボクも一応、天界ではトップクラスだし。

エルファ
エルファ
救われないイノチと助かるイノチ、
区別の仕方、知らないでしょ

エルファは「ね」とわたしの肩を軽くたたいた。

天使が死神のことを助けるだなんて、一流の死神にさせようとするなんて、きっと神様にバレたらどうなるかわからないのに。

エルファ
エルファ
もし断ったら、キミがボクに
危害を加えたってことにしちゃってもいいんだけどね


エルファは感情の読めない表情でそう言ってきたのだった。

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