朝の光は柔らかいのに、
胸の奥はざわついていた。
テヒョンはまだ、俺の隣にいる。
でも、なんだか少しだけ、
距離があるように感じた。
昼間、彼は自分の仕事や
撮影で外出する。
俺は自然と、
スマホを握りしめて
彼の位置を確認する。
GPSを見れば、
今どこにいるかはわかる。
でも、それを知っても、
胸のざわつきは消えない。
jk「離れたくない……」
俺の心が、また勝手に叫ぶ。
帰宅時間になり、
ドアを開ける音が聞こえると、
胸の奥がぎゅっとなる。
テヒョンが帰ってきた。
服の香りも髪の香りも、
俺の知ってるまま。
でも、どこか冷静で、
俺を試すような距離感がある。
v「ただいま」
その声で、ようやく安心した。
俺はすぐに駆け寄り、
彼を抱きしめる。
腕の中に入れた瞬間、
テヒョンは微笑んだ。
v「…僕は、ジョングクのそばにいる」
耳元で囁かれ、
胸の奥が熱くなる。
でも、心のどこかで、
俺は気づいていた。
俺の“欲しい”気持ちは
どんどん重くなるのに、
彼は少しずつ、
自由に戻ろうとしている。
それを許すことも、
愛だとわかっているのに、
胸がざわつく。
夜になると、
二人で過ごす時間が増える。
俺はテヒョンの指先や
髪の香りを確かめながら、
少しでも彼を自分の世界に
閉じ込めたいと思う。
でも、テヒョンは笑いながら、
v「もう、僕は逃げないよ」
そう言って、俺の手を握る。
___近くにいるのに、遠い。
それでも、追いかけてきてくれる。
その危うい感覚が、妙に幸福で、
胸の奥をぎゅっと締めつけた。
僕は、静かに目を閉じて、
彼を抱きしめながら思った。
jk「俺も、絶対に離さない…」
でも、まだ、
先のことは誰も知らない。
この夜がどれほど続くのかも、
まだわからない。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。