朝。
カーテンの隙間から差し込む光が、
白いシーツの上に
柔らかく広がっていた。
ジョングクの腕の中で、
僕はゆっくりと目を覚ます。
あたたかくて、息の音が近くて、
まるで世界が
静止しているみたいだった。
jk「……起きた?」
かすれた声でジョングクが囁く。
僕は軽く頷いて、
寝ぼけたままその胸に顔を寄せた。
v「なんか、夢みたい」
jk「夢じゃないよ。俺がここにいるから」
ジョングクの指が、
俺の髪を優しく梳いた。
触れるたびに、
昨日までの痛みや迷いが
少しずつ溶けていく気がした。
ふと、左耳に触れる。
まだ新しいピアスの場所が、
少しだけ疼いた。
けど、その痛みが
“今ここにいる証”みたいで、
なんだか、嬉しかった。
v「ねぇ、ジョングク」
jk「ん?」
v「僕さ…これからも
こうしていられるのかな」
ジョングクは少しだけ黙り込んで、
そのあと、笑ったような、
泣いたような声で言った。
jk「難しいことはわかんないけど、
今はここにいる。それだけでいい。」
v「……うん」
僕はジョングクの指を握りしめて、
胸の奥で小さく頷いた。
朝の光がゆっくりと部屋を満たしていく。
世界は静かで、穏やかで、
まるで昨日までの嵐が嘘みたいだった。
けれどどこかで感じていた。
この穏やかさは、
永遠には続かないかもしれない。
それでも___
今だけは、この瞬間を大切にしたかった。
僕はジョングクの胸の上に顔を埋めて、
小さく呟いた。
v「好きだよ、ジョングク」
彼は返事の代わりに、
そっと僕の頭を撫でた。
それだけで、もう十分だった。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。