第36話

待ちに待った再会 サネ・カンナside
27
2026/02/21 11:29 更新



【サネside】



サネが病院へ到着すると、すぐに大好きな匂いを感じた。



サネ
(‥‥カンナッ!)
サネ
ニャーンッ!ニャンニャン!ニャーン!
(カンナッ!カンナどこだァ!カンナァッ!)

不死川玄弥
うわっ!サネ、急にそんなに鳴いてどーしたんだ?



サネはカンナに会いたくて、ひたすら名前を呼んだ。


すると、椅子いすの陰からカンナが顔を覗かせているのが見えた。


サネ
ニャーンッ!(カンナッ!)
カンナ
ニャーンッ!(サネぇ!)


カンナが泣きながら駆け寄ってくると、サネはそれに応えるように猫キャリーバッグの戸をガリガリと引っ掻いた。


不死川玄弥
あ、カンナちゃん!サネも落ちつけっ


カンナがゲンヤの足に飛び乗って、猫キャリーバッグに近寄ってくる。


すると、ゲンヤがしゃがみ込んで、すぐにサネとカンナの目線を合わせてくれた。



サネ
‥‥ッ‥‥


その愛らしい顔に、隠せない寂しさがにじみ出ている。


同じ気持ちだったサネは、胸が締め付けられる思いがした。



サネ
カンナァッ!


猫キャリーバッグの戸が開かれると、
サネはカンナに飛びついて抱きしめた。


互いに抱きしめ合って、転げ回りながら頬を舐め合う。


カンナ
サネぇ、会いたかったニャァッ!
寂しかったニャァッ!
サネ
カンナッ、オレもすげェ寂しかったッ!



サネはカンナのふわふわな毛に顔をうずめて、
自分の匂いをつけるように、丁寧に毛づくろいをしていった。


カンナもそれを望んでいるようで、しっかりとサネにしがみついて受け入れているのだった。







【カンナside】



中原すみ
カンナ、これからサネ君が受診にくるよ


カンナ
ニャ!?ニャーン!(ニャ!?サネが!?)


すみの言葉を聞いたカンナは居ても立っても居られなかった。


カンナ
(サネが来るニャ!サネに会えるニャァ!)



カンナはドキドキしながら中原動物病院でその到着を待っていた。


カンナ
(‥‥サネっ)


サネ
ニャーンッ!ニャンニャン!ニャーン!
(カンナッ!カンナどこだァ!カンナァッ!)
カンナ
(!‥‥サネの声ニャァ!)


そして、サネの声が聞こえると、カンナはすぐさま駆け寄った。


サネ
ニャーンッ!(カンナッ!)
カンナ
ニャーンッ!(サネぇ!)


しっかりと抱きしめ合って、毛づくろいをし合う。


カンナはサネがすり寄ってくれるのがたまらなく嬉しくて、その身をゆだねていた。



カンナ
サネの匂いニャァ‥‥嬉しいニャァ
サネ
カンナッ‥‥カンナッ‥‥



そのまま二匹が再会を喜んでいると、すみもやってきた。


中原すみ
サネ君、ずいぶん元気そうだね
不死川玄弥
あ?あぁ、カンナちゃんに会ったら急にこんなで


ゲンヤとすみが穏やかに見つめる中、カンナとサネは毛づくろいを続けていた。


中原すみ
食欲がないって事だけど、もしかしたら環境の変化によるストレスもあるかもしれないね
不死川玄弥
‥‥そうかぁ

カンナ
ニャーン(サネ、食欲ないのニャ?)
サネ
‥‥ニャ、ニャァン(‥‥あァ、何かなァ)


中原すみ
一応、エコーとか検査 してみるね、
ほらサネ君こっちおいで


こうしてサネは、すみに抱っこされていった。














そして、検査を終えたサネがゲンヤと共に待合室に戻ってくると、すぐさまカンナの傍に来てぴったりとくっついてくるのだった。


不死川玄弥
ハハっ、サネはカンナちゃんが大好きなんだなー
不死川玄弥
体異常ないみたいでよかったな!


ゲンヤがにこにこ笑顔でサネの頭を撫でていた。


するとそこへ、すみもやって来る。


中原すみ
玄弥君、サネ君は検査では異常ないみたいだから、ひとまず様子見てみて、次回の再診は予定通りまた入れておくね
不死川玄弥
うん、すみちゃんありがと

カンナ
(‥‥あ、サネもう帰っちゃうニャァ)


診察が終わったのを機に、カンナがそう思った時。


不死川玄弥
ねぇすみちゃん、頼みがあるんだけど
中原すみ
ん?なに?
不死川玄弥
カンナちゃん、しばらく家で預からせてもらえないかな?

カンナ
ニャ?(え?)
サネ
ニャ!?(あ!?)


カンナは思わずサネを見た。


サネもカンナを見ていた。


不死川玄弥
サネ、新しい環境で寂しいのかもしれなくて、
カンナちゃんがいればサネも違うのかなって思って‥‥
不死川玄弥
もちろん、ちゃんとお世話するし!
サネが慣れるまでの間でいいから!
‥‥どうかな?

中原すみ
‥‥私は、構わないけど‥‥カンナは‥‥


すみがこちらに視線を落とすと、すかさずサネがぎゅっとカンナにしがみついてくる。


カンナ
ニャン(サネ)



そしてカンナもサネにぎゅっとしがみついた。


中原すみ
あらあら、まったくわかりやすいんだから‥‥
中原すみ
実を言うと、カンナもこのところ元気なかったんだよね、カンナも寂しかったのかな‥‥


すみが困ったように微笑んで、カンナとサネの頭を撫でた。


中原すみ
それじゃあ玄弥君、しばらくの間カンナをよろしくね
中原すみ
カンナ、いい子にするんだよ

カンナ
ニャーンッニャンニャン!
(わかったニャァ!サネが元気になるようにお助けするニャァ!)
サネ
ニャンニャーン!(マジか!やったァァッ!)



こうしてカンナは、しばらくゲンヤとサネのお家に
お泊まりすることになったのだった。











プリ小説オーディオドラマ