何にせよ暗い森の中で地図を頼りに歩いているのである。
あまりここらへんは強いモンスターが居ないにしても、ドラゴンだか何だかが出てくる可能性も全然あるのだ。
しばらく歩いているとどこからか悲鳴が聞こえてきた。
そう言い終わらないうちに俺達は声の方に駆け足で向かった。
遠目にビビットな紫のゴブリンたちの服が見えた。
そして、ゴブリンたちに追われている青髪の人間が見えた。
声の主はおそらくあの人だろう。
ただ、声の主に近づくにつれてその人の声が大きすぎることに気づく。
助けを呼ぶ声で助ける人にダメージいれちゃ本末転倒だろ…
何とか助けたいが、両手で耳を塞いでいたら剣を持てない。
しかも運の悪いことに紫の服のゴブリンは魔法の効かないマジックゴブリンである。完全にフラグ回収してるじゃねぇか…
そう思ってみぞれさんの顔を見ると自身の持っているイヤーマフを俺に渡した。
これで耳を塞げということだろうか。
俺はそれを耳にはめると剣を鞘から抜いた。
俺は叫びながらゴブリンたちを一掃した。
我ながら完璧…☆
青髪の人間は後ろにいるのがゴブリンでないことに気づくと地面に座りこんだ。
よく見ると頭にピンク色の触角が生えている。
それが魔物の国出身だとわかると俺は少し身構えた。
敵対しているはずの人間が目の前に居るのに彼は警戒をしなかった。
異常な光景であったため、思わず
と、言ってしまった
この間に逃げられたら不味いじゃん!
そう思ったが、彼からは思いも寄らない回答が返ってきた。
何故か彼は嬉しそうにしていた。
そんな理由で一生を大きく左右しそうなことするなよ…
そんな話をしていると後ろからみぞれさんが来て
と聞いた。
彼は「そういえばそうだった」とでも言うような顔をしてから答えた。
みぞれさんもウパさんも俺の方を見てくる。
いや確かにこの中で一番力あるの俺だけど…
このあとキャンプ制圧した。
















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。