そしてそれから10分後 国を囲っている森を抜け終わった
ぱぱっとして、霧は晴らせたか分かんないけれど一応晴らしたつもりで私は街に向かってまた走り出した
街に向かいそこで働き始めて6年後の11歳最後の日に店の人から声をかけられた
店の人「ねぇ、リリアナちゃん」
店の人「ある人から聞いた話なのだけどね ハンター試験があるらしいわよ」
ハンター.....試験?
店の人「ハンター試験はね、ハンター協会が主催しているハンターライセンスを授与する為の試験で、この試験は年に1度実施されるのよ。だけど内容は非常に苛酷で、毎年多数の死亡・負傷者を出しているらしいわ」
受けてみようかな.....
あっ、そうだ
もう執事は私のそばに居ないのだった
それはあの日から分かっていたはずなのに.....
なんでも聞いたら答えてくれる執事がいないとちょっとだけだけど困る...
店の人「リク?」
店の人「リリアナちゃんから時よりお嬢様感を感じるのだけど.....」
店の人「そう言えばこの近くにかつて存在していた霧の国は、一夜にして消え去ったらしいよ」
そんなはずはない.....
優秀で私に付き纏うリクトがなんとかしてくれているに違いない
そして私の隣にいたお婆さまが大雑把に場所を教えてくれて、私はそこを目指し歩いた.....のだが、着いたのはあたり一面平地の草も生えていない場所だった
と思いながらも「ここって何処ですの?」と叫んだしまった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。