第20話

20th DOOR.
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2025/12/02 18:37 更新


         ウナク's DOOR


僕はドキドキしながら再び空になった
お皿を見つめていた。


お皿は空になったのに、僕の中のプルコギは
簡単には消化されそうになかった。



むしろずっと、留まっていてほしい、
とさえ思ってしまう。


ジェヒョン
ごちそうさまでしたー


ようやく食べ終わったらしいヒョンたちが
立ち上がって、僕も釣られて立ち上がる。

イハン
あっ、ヌナはプルコギにしたんですね


ヌナの後ろを通ったヒョンがそう言った。

あなた
うん。ここのプルコギおいしいから、メニューにプルコギがある日はいつもプルコギにしちゃうんだよね〜。
イハンは何食べたの?
イハン
僕は麺です。
でも今度はプルコギ、食べてみます
あなた
うんうん、食べてみて!


みんながそうやってヌナと短い会話をしながら
僕たちの後ろを通って広い通路へと出ていく。

ソンホ
あっ、ヌナ。
今日このあと、ダンス練習の見学に来るんですか?
あなた
うん、ダンス見てからコンセプト決めようと思って。
……って、なんで私が行くの知ってるの?
ソンホ
昼休憩前にマネヒョンがそう言ってました。
ソンホ
それから練習室なんですけど。
今、椅子が他の部屋に出払っていて座るところがないので、椅子かクッション持ってきてくださいね
あなた
えっ、そうなの?知らなかった。
教えてくれてありがと!
あなた
……ってか、ジヌにあとで見にいくって言った時、そんなこと一言も言ってなかったんだけど……。
ほんっと、いい加減なヤツ。
ソンホの方がしっかりしてるよ。


そう言ってヌナが怒ったみたいに笑って、
ソンホヒョンは片手でふふ、と口元を押さえて笑った。


ソンホヒョンがヌナに話しかける姿は
大人同士の会話みたいでかっこよかった。





ご飯をくれて「かわいい」って言われる僕には、
到底敵わない気がして、
ソンホヒョンの顔が見れなかった。




奥の席にいたヒョンたちみんなが
狭い椅子の間を縫って広めの通路に出たところで、
僕とテサニヒョンはようやく自分の席から離れた。

ウナク
ヌナ、プルコギありがとうございました。


「ご飯をもらって喜んでるなんて、本当に犬みたいだ」


そう思ったばかりなのに、
ヌナに声をかける話題をこれしか持っていなくて
結局、僕はまた「可愛いマンネ」に逃げてしまう。



本当は、ソンホヒョンみたいにかっこよく
大人の言葉でヌナと会話がしたいのに。

あなた
うん、頑張ってね


いつもみたいに可愛く笑うヌナに
作った笑顔を向けてヒョンたちの後に続いた時、

あなた
あ、テサン


と、ヌナがヒョンを呼び止めた。

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