ある日の帰り道
あなたはまわりを気にしながら歩いていた
なぜか?
それは今日の朝、突然のこと
たんすをあけて、ブラを選ぶ
そしてちょっと黙ると
胸をもんだ
いきなりで驚いて膝の力が抜ける
そんなあなたをたいきは抱えると
あなたたちの学校では、遅刻、早退、欠席が全てゼロで皆勤とみなされる
つまり、皆勤を狙うあなたを取っては簡単すぎる選択だった
幸い今日は体育もない
着替えることがないならバレないだろう
あなたはたいきが見守る中でブラウスをきて、ブレザーに手を通し、短いスカートをはいた
今日は髪の毛降ろそうかな〜なんてちょっと呑気に考えながら(この状況で呑気はすごい)
リボン、ネクタイは自由だが、1度ネクタイを目隠しに使ってからというもの、ずっとリボンだ
ゆずきは不思議がってたけど仕方がない
この行動が、のちに2人を余計に苦しめることになるとは2人は思いもしなかった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!