『どのくらい、私を好き?』
今夜も、遊びならキスしない。
「〇〇のこと、俺が一番分かってる!」
「〇〇のタイプでしょ、俺」
好きなタイプとか気持ちだとか、今だけで何か分かったりするの?
「付き合いたい」
「〇〇となら結婚できる」
一生涯守れるほどの覚悟も無いのに、馬鹿らしい
「キスしたい」
『遊びならキスはしたくないの』
「遊びなんかじゃないよ。真面目」
目を見たら直ぐに解ることなのに。嘘を吐くのが下手なのね
「助手席、空いてるよ」
『なら今夜はお邪魔しちゃおうかしら』
年上と会話するの、そんなに苦じゃないけど…
「俺の車、良いやつだろ?」
「このスーツも馴染みのブランドの物なんだ」
車とか、格好とか
そんなくだらない自慢はもういいから
誰か、ねぇねぇ誰か
もうすぐ朝ね…何度も過ごしてきた、独りの朝
どれだけ長い時間、夜を共に過ごしても
朝になると、何もなかったみたいにみんな居なくなるもの
悲しみが木霊して、この胸を締め付ける。その時を飛び越えて、会いにきて
悲しみが心まで鳴り響くなんて、いつものことなのに
いつまでたっても感じたい、優しさを
助けて、誰か











編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。