プリ小説

第12話





「--っあ、うう、あ、ああ、うわああああぁっ……!」





すっかり枯れ果てたと思っていた涙腺が、勝手に緩んでくる。

ぼろぼろ涙をこぼすだけなら良かったのに。
ことに私は何もないコンクリに座り込んで、子供みたいな、手負いの獣みたいな声を上げて泣いた。




五条さん。

こんなのひどい裏切りです。
私にだけ約束を山ほど押し付けて、突然居なくなってしまうなんて。



五条さん、五条さん。
どうせこんな私を見て、けらけら笑っているんでしょう。


長野にも連れて行ってもらえなかった。無理をしないって約束も破られた。告白の返事も香水も、愛も、命も、人生も……

あのひとは何一つ、くれなかった。





五条さん。


どうして、ひとりでなにもかも抱えて、行ってしまったんですか。



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此ノ糸スミレ
此ノ糸スミレ
*** ouvert *** Enchantée💎 此に糸で紫。それで此ノ糸スミレ À propos de moi😉  15歳  女子校通い  クリスチャン なのに彼女持ちL  劇団の脚本担当  ヘテロ書けません  構ってちゃんはキライ Aimer😍  アイドル  お人形  昭和レトロ  BL・GL  ラテン系言語  西欧伝承  v4flower Connecter💞  お気に入り・いいね→フォローお迎え  基本fff Merci de lire ces messages✨ *** Fermer ***
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