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和井手県白尾市にある白尾学園。
吹奏楽部がとても盛んで全国大会の常連校であり、吹奏楽部の練習場として広大な学校敷地内に学園ホールが存在している。全体練習はそのホールで行われるが、自主練習や個人練習、パート練習時には音楽室や、一般教棟の複数の教室を使用しているため放課後や休日にはよく学園の至る所から楽器の音色が聞こえてくる。全国クラスの実力を誇る当校の部員は100名近くに登る。
幼少期から楽器に触れてきた者、中学時代に吹奏楽部に入って初めて楽器に触れた者。音楽の天性の才能がある者、音楽を異常なまでに愛し狂気的なまでに練習に明け暮れた者。始めた時期や、元から持つ”もの”はバラバラだが、皆音楽に、吹奏楽に、溺れていると表現するのが正しい気すらするほどに囚われ、呪われている。そんな狂気を孕む者たちが産み出す音の波。
そんな演奏に憧れ、一部になりたい少年たちの、地獄のように長くて辛く、夢のように短く儚い。綺麗でいて、それでいて醜い。そんな青春の物語の記憶。
─登場人物紹介─
Nakamu 中村 水季(なかむら みずき) 2年生
担当楽器:トランペット(Pt)
小学生の時にブラスバンドでトランペットを初めて吹き、音の華やかさに惹かれ中学、高校でも吹奏楽部でトランペットを吹き続けている。夏場のマーチングバンドでの彼のパフォーマンスは、身体の動かし方も華やかで非常に見応えがあることで話題である。
きんときとは2年連続で同じクラスで特段仲が良い。
また、きりやんと同じ中学校の出身だが、深く係わり始めたのは高校に入ってからである。
Broooock 古川 紅羽(ふるかわ くれは) 2年生
担当楽器:パーカッション(Per)
興味の幅が広い彼は、多くの楽器を演奏することの出来るパーカッションに興味を持ち、中学校で吹奏楽部へ入部しパーカッションを選択した。部員に女性が多い故に、パーカッションを担当する数少ない男性である彼は主にドラム、スネアドラム、ティンパニー等のリズム楽器を担当することが多い。しかし、幼少期からピアノを習っている彼は音感もあるため、マリンバやグロッケンなど鍵盤打楽器を担当することも他のパーカッションの男性部員と比較して多い。
シャークんとは中学からの友人であり、お互いの良き理解者である。
シャークん 鮫島 碧(さめじま あお) 2年生
担当楽器:トロンボーン(Tb)
小学生の時に、友人の誘いで何となくブラスバンドに参加し、そんな何となくで参加したトロンボーンに段々と惹かれ、熱心に練習をするようになりそのまま中学に上がって以降も吹奏楽部員としてトロンボーンを続けている。比較的小柄な体格故に、成長期前は腕の長さ的に出せない音もあったが、身体の成長と共に出せるようになって行った経験がより彼をトロンボーンにのめり込ませていった。
Broooockとは中学からの友人であり、お互いの良き理解者である。
きんとき 金女 十青(かなめ とあ) 2年生
担当楽器:ホルン(Hr)
中学に入学した時、同じ小学校の友人について行くがままに吹奏楽部を見学し、先輩方に流される形で入部、ホルンを選択した。”普通”である彼は、最初の内は数ある楽器の中でも地味な部類に入るホルンを流されるまま選択したことにモヤモヤしていたが、先輩から金管楽器で1番演奏が難しい楽器だと教えられてからはのめり込むように練習をするようになった。人並み以上に練習をしているからこそ他の部員よりも演奏技術は上であるが、才能のある者には勝てない。
Nakamuとは2年連続で同じクラスで特段仲が良い。
スマイル 須崎 紫耀真(すざき しょうま) 2年生
担当楽器:フルート(Fl)
幼少期から自宅に置いてある昔母親が部活やサークル活動で使用していたフルートに興味を持ちお遊び程度に吹いていたこともあり、中学に進学して吹奏楽部へ入部した際にフルートを選択した。生まれつき左耳が聞こえず、聞こえない側の耳からの意思疎通に多少の難がある。が、演奏の技術は目を見張るものであり、中学時代はソロを任されることも多くあった。
Broooockとは1年の時に同じクラスであり、クラスが離れた今でも学内で出会う度に駆け寄られている。
きりやん 山瀬 黄生(やませ こうき) 2年生
担当楽器:アルトサックス(A.Sax)
中学校時代の入部したての頃はテナーサックスに憧れていた為に、アルトサックスの担当になった際に不貞腐れつつ練習に励んでいたが、1年生のコンクールでの先輩のアルトサックスのソロに惹かれてからはのめり込むようになって行った。
リードの当たり外れに一喜一憂している様子がよく見られる。
Nakamuと同じ中学校の出身だが、深く係わり始めたのは高校に入ってからである。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。