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ゾムに思い切り近寄って子犬のように吠えるシャオロン
なんて見慣れた光景だろう。昔にもこんな事があったな
あれは確か、ゾムが置きっぱなしにしていた銃が無くなったと思いきやシャオロンのポケットに入っていて発砲したらどうしとったんや?!と怒っていた時だろうか
いやはや懐かしい
シャオロンがゾムに今にも殴り掛かりに行きそうなのでその隙にあなたの男装時一人称は後ろへ下がって逃げようとしてみる
...が
さすがはゾムと言ったところ。あなたの男装時一人称の行動に瞬時に気づきよく周りを見ているなと思った
これだから
あなたの男装時一人称はここから逃げ切らなくてはいけない
そこから思い切り走り出したあなたの男装時一人称とゾムのパルクール対決ならぬものが始まった
木の上をぴょんと跳ねるとゾムも負けじとそれについてくる
木の上でも陸地でもどこまでも追いかけてくるゾム。こいつが他の参加者たち追いかけたらどうなんだよ…と思いつつ適当に木の上で一旦止まってみると
あなたの男装時一人称が止まった対面の木でゾムも止まり、ニッコリと微笑んだ
2人でお見合いしながら硬直し、時間だけが過ぎていく。すると
懐かしい放送音と共に懐かしい声が聞こえてきた
はぁ、と溜息をつきながら腰に手を当て俯くゾム。なんで少し残念そうなんだよと思いながらあなたの男装時一人称はそんなゾムに近寄っていく
頭にぽんと手を置くとその手は弾き飛ばされた
というとゾムはクルッと反対をむき歩き出した
おかしいな。あなたの男装時一人称が総統だった時はこんなの当たり前だったのに、この姿だと嫌がられるのか
棒立ちしていると、ゾムはまたこちらに視線を飛ばしてきた
生意気なヤツめ。と思いつつも懐かしいこの感覚に少し嬉しく思い、ゾムの後について行く
これからの幹部生活に胸を躍らせながら
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ e04.
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。