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第3話

e03.
1,927
2023/01/11 09:00
シャオロン
おま、お前なぁ…???
シャオロン
お前のせいで俺がどんな目にあったと思ってんねんッッ?!?


ゾムに思い切り近寄って子犬のように吠えるシャオロン



なんて見慣れた光景だろう。昔にもこんな事があったな






あれは確か、ゾムが置きっぱなしにしていた銃が無くなったと思いきやシャオロンのポケットに入っていて発砲したらどうしとったんや?!と怒っていた時だろうか


いやはや懐かしい
シャオロン
お前は何頷いとんねん
(なまえ)
あなた
いや、懐かしいなと。思い出にふけっていました
シャオロン
お前がこの話聞いて何思い出すっちゅうねん
ゾム
ごめんて
シャオロン
全然申し訳なく思っとらん顔しとるやないかい





シャオロンがゾムに今にも殴り掛かりに行きそうなのでその隙にあなたの男装時一人称は後ろへ下がって逃げようとしてみる








...が
ゾム
まだ話の続きやろ?





さすがはゾムと言ったところ。あなたの男装時一人称の行動に瞬時に気づきよく周りを見ているなと思った





これだから
ゾム
なッッ...!!!?!?
(なまえ)
あなた
(面白くて遊ぶのがやめられない...)







あなたの男装時一人称はここから逃げ切らなくてはいけない



























そこから思い切り走り出したあなたの男装時一人称とゾムのパルクール対決ならぬものが始まった




木の上をぴょんと跳ねるとゾムも負けじとそれについてくる




木の上でも陸地でもどこまでも追いかけてくるゾム。こいつが他の参加者たち追いかけたらどうなんだよ…と思いつつ適当に木の上で一旦止まってみると



あなたの男装時一人称が止まった対面の木でゾムも止まり、ニッコリと微笑んだ
ゾム
お前筋あんなぁ?
ゾム
俺でも分かんで!きっとお前が新幹部になるんやろうなぁ
(なまえ)
あなた
それは…褒めてます?
ゾム
だいぶな!
(なまえ)
あなた
じゃあ、新幹部になりたいんで見逃してもらっていいです??
ゾム
それとこれとは話が別なんやけどな!
(なまえ)
あなた
えぇ…ならせる気ないじゃないっすか





2人でお見合いしながら硬直し、時間だけが過ぎていく。すると







懐かしい放送音と共に懐かしい声が聞こえてきた
ロボロ
最後の1人が決まった。脱落した者は各自自分の家に戻れー
ロボロ
残ったヤツは色々用があるから近くにいる現幹部に報告して会議室まで案内してもらうように。以上
ゾム
………………どうやらお前が幹部になるのは決定らしいな



はぁ、と溜息をつきながら腰に手を当て俯くゾム。なんで少し残念そうなんだよと思いながらあなたの男装時一人称はそんなゾムに近寄っていく





(なまえ)
あなた
まぁ、そういう事なんで。これからよろしくお願いしますね…先輩




頭にぽんと手を置くとその手は弾き飛ばされた
ゾム
先輩にする態度ちゃうなぁ…?あと、俺はベタベタ触られるのは嫌いやねん




というとゾムはクルッと反対をむき歩き出した


おかしいな。あなたの男装時一人称が総統だった時はこんなの当たり前だったのに、この姿だと嫌がられるのか




棒立ちしていると、ゾムはまたこちらに視線を飛ばしてきた
ゾム
何しとんねん。ついてこいや
ゾム
放送聞いとらんかったんか??お前の耳は飾りなんか?
(なまえ)
あなた
めっちゃ煽るやん







生意気なヤツめ。と思いつつも懐かしいこの感覚に少し嬉しく思い、ゾムの後について行く



これからの幹部生活に胸を躍らせながら



𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝ e04.

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