誠一side
ハァハァハァ
よし!何とか間に合いそうやな
あ、どうも~
俺の名前は踏分誠一です
よろしゅうな~
今俺は律って言う人との集合場所へ走ってる
何故かって・・・?
それはもちろん、恵美を起こすのに時間がかかって家を出る時間が遅れたからや
んもぉ、恵美のせいで遅刻しそうになるのこれで何度目か分からへん
何回か遅れてしまったこととあるけどな・・・
律は笑って許してくれるんやけど・・・なんか恩返しせなあかんと思っとる
あ、せやせや
俺が唯一恵美や健三の愚痴を言える人が律なんよ
・・・まぁ言うのは愚痴だけやないけどな
たまたま出会ったんやけど、意気投合して時々会う仲になったんや
少し不思議?な感じやけど、ごっついイケメンなんやで
なんか行動が紳士でもあってなぁ
律はいつも帽子とマスク、ヘッドホンをしとるんやけど、一緒に街歩くとよう注目される
イケメンが滲み出てるんやろな
お、いたいた
いつもそう言ってくれるんだけどなぁ
ホンマにいいのかな・・・とよく思うんよな
俺はそう言って目的地と続く路地に入っていった
あーあ
健三とかには"能天気"とか言われるけど・・・ほんまは気にしとるよなぁ
・・・いや、俺はポジティブなところだけが長所や!
気合い入れてかんとな
そう思いながら律の前を歩いとった
・・・そしたら
バンッ
大きな衝撃と銃声が・・・
俺は律に押し倒されていた
傍から見れば律が俺に抱きついた・・・という感じや
でも、でも・・・
ひとつ違う所と言えば・・・・・・・・・
律の脇腹(背中側)から血が出ていることや
プシュー
何かが噴射される音がして・・・煙?が出てきた
あれ・・・
律の声が聞こえるなぁ
・・・なんでそんなに小さい声なんや?
そんな俺の名前呼ばんといても聞こえてるで・・・?
あれ・・・そういえば目が見え・・・な・・・i・・・(バタッ
そんな声は俺や律に届くことはなかった・・・













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。