明日は朝から事務所に行ったり、撮影だってあるにも関わらず、眠れずに1人暖かい飲み物を片手に夜空を眺めていた。
内心不安で仕方がない、、、
メンバーはああ言ってくれてはいるが申し訳ない気持ちになってしまう、、、
本当にこれでよかったのか、最年長なのに自分のわがままでグループに残ってしまっていいのか、本当はバレてしまったのならば辞めるべきではないのかと考えてしまう、、、
ジンは1人夜空を眺めながら小さく呟いた。
特にテヒョンのことでも不安がある。
この先もBTSとして活動していくとなれば、テヒョンとの問題も無視することができない。
運命の番だからという理由であいつの未来を奪いたくはない。
恋愛の意味で好きな相手には特にだ。
俺はテヒョンのことが好きだから自分のせいで苦しめだくない。
好きな人には幸せになってもらいたい。
無理やり自分の番にしたくない。
お互いに好きじゃないと苦しいだけだ。
不安を拭いきれないまま、ジンは自室に戻って行った。
翌朝になり、宿舎は普段より少し違った。
やはり、自分達の今後を話し合うわけだからみんなの表情がいつも違った。
いつもなかなか起きないメンバーが自分よりも早くリビングで準備していたのだ。
着々と準備を進めるとマネヒョンが迎えに来た。
そして僕達は社長室に向かった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!