夜。
アジト。
出発の時間が近づいていた。
広い部屋の中。
団員達が、それぞれ準備をしている。
フィンクスは腕をぐるぐる回していた。
楽しそうな声。
フェイタンは壁にもたれて、静かに武器を確認している。
シャルナークは端末を操作していた。
クロロは静かに聞いている。
その近くで――
あなたのカタカナ名前は1人、立っていた。
少しだけ落ち着かない。
今回の任務。
ただの奪還じゃない。
そう言われたわけじゃない。
でも――
なぜか、胸の奥がざわつく。
その時。
静かな声。
振り向くと――
シズクだった。
あなたのカタカナ名前は小さくうなずく。
シズクは少しだけ近づく。
あなたのカタカナ名前は少し考える。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!