僕といふくんは不仲だ。
だけど、僕はいふくんに恋をしている。
男である僕の恋なんて、叶うわけがない。
ましてや不仲相手となんて。
そうけじめをつけているから、
普通に接することができる。不仲を演じられる。
でも、このくらいがちょうど良い。
不仲として、一定の距離感を保つ。
彼を、恋愛対象として見ないようにする。
1人の仲間として、同じグループのメンバーとして。
そうやって接することで、
僕は、自分の初恋に蓋をするんだ。
俺とほとけは不仲組。ビジネスって言われているけど、
裏でもしっかり不仲です。
だけど、そこに " 嫌い " という感情はなくてむしろ逆。
好きって思うから仲良くしたくない。
俺自身、同性愛なんて叶わないと思ってるから。
これでいい。
あいつが俺の気持ちを知ったところで困るだけだから。
このまま、この関係のまま。普通に日常を過ごして。
いつか、自然にこの恋が消えてくれれば。
今の関係が拗れることなく、一生を終えられれば。
それが、最適解なのかなって。















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!