第38話

29【カイザー落ち】
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2025/02/28 10:00 更新
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あなた
旦那様。本日は素敵な道中ありがとうございます。
美しくなったな。あなたの源氏名。お前が18の頃、ここに来た日を思い出す。初めて着いた席もここだった。

あの夜のお前は随分可愛かったのに見違えたな。
あなた
ありがとうございます。私の初めては全て旦那様に捧げました。……この先も貴方だけのものです。
流石、30億の女だ。…今夜は盛大に祝おう。


その言葉を合図に大きな座敷に芸妓が次々と入る。

喜ばしい宴会の席では何も知らないサッカー選手達は美しい遊女達に目を細め、カイザーと冴は苛立ちを隠すように酒を飲み込んだ。
ミヒャエル・カイザー
ミヒャエル・カイザー
あなたの源氏名を身請けしたのがPIFAの幹部だとはな。……クソ不愉快だ。
糸師冴
糸師冴
おい、…静かにしろ。選手生命潰す気か。今は黙ってろ。
ミヒャエル・カイザー
ミヒャエル・カイザー
………ッチ、


冴とカイザーの不機嫌そうな視線に気付くと、男は目を細める。
……私達の関係が気に入らない者達が居るようだな。


隣の男が苛立ったような声を出すとあなたの源氏名は制するように、男の手に指先を添えた。
あなた
旦那様。……今回の身請けを機に袖にした男達が喚いてるだけです。…お気になさらず。
あなたの源氏名。……こっちにおいで。可愛がってやろう。


男は彼女の手を引くと、強引に頭を掴んでキスを落とした。
あなた
!?……旦那様、…続きは奥の部屋で。
ダメだ。……ここでやらないと意味が無い。
あなた
…祝いの席です。、どうか、


あなたの源氏名の懇願を無視して男は彼女の着物を引っ張り、色白い肌が露となる。


生娘のようにあなたの源氏名が怯えた声を上げる中、
痺れを切らしたようにカイザーの瞳孔が開いた。
ミヒャエル・カイザー
ミヒャエル・カイザー
………ッチ、…クソ不快だ。


カイザーはそう言うと苛立ったように立ち上がり、
あなたの源氏名の席に足を向けた。



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