数日後…
私は北人くんが出るバスケ部の試合を見に紗夏と体育館に来ていた。
体育館には学年関係なく女子が殺到していた。
やっぱり北人くん、人気あるんだなぁ。
女子をかき分けて中に入っていくと、バスケットボールコートの近くでウォーミングアップをしてる北人くんがいた。
そう紗夏に言われて照れながらも北人くんに視線を戻すと、北人くんと目が合った。
北人くんがこっちに歩いてきた。
そして、試合が始まった。
北人くんは先輩に負けない勢いで点を入れていった。
試合は後半に入った。
同点だったが、北人がスリーポイントシュートを決めて北人のチームは勝った。
そのとき、私の視界はぐらりと揺れた。
そして私はそのまま床に倒れ込んでしまった。
薄れる意識のなかで紗夏が駆け寄ってくるのが見えた。
そこで私は意識を失った。
北人はあなたをお姫様抱っこして保健室まで走った。
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数時間後…
私は――――嘘をついた。
実は私は…
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To be continued🥀
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。