第522話

悪戯しても簡単に回避された(泣)
160
2023/02/14 10:38
バレンタインなのでバレンタインりょうてつ
題名は良いのが思い付きませんでした...
ギャグというか、りょうくんが一枚...百枚以上上手ってだけの話です
てっちゃんは一体いつになったら彼に下克上を果たせるのか.....一生無理かもね?なんて話です.....ちょっと、てっちゃんが可哀想かもですが、自業自得です...
甘々....かなぁ?これ










しばゆー「てつやって、りょうくんにチョコ渡すのか?」
てつや「もっちろん!!何てたって一応りょうの...か、彼女?ですから!!!」
しばゆー「男だけどな、生粋の」
てつや「そこは良いだろうよ、...俺も何て言ったら良いのか分からないけど....まぁとにかく、しょうがないからこのてつや様がりょうに手作りチョコを作りました!」
しばゆー「え、それりょうくん死なない?」
てつや「おい一言余計だぞ!!」
俺だってチョコくらい作れるわ!!と地団駄を踏んでしばゆーに抗議する
いやいやいや、俺と同じくらいの料理の腕ならダークマター作り出すに決まってるだろ、俺だって何か作る度...ふざけてないのにダークマター出来るんだから
てつや「が、しかし...実は俺が作ったりょう宛のチョコには仕掛けがあるんですよねー」
しばゆー「仕掛け?」
てつや「日頃からアイツは...事あるごとに俺を苛めては笑い弄っては笑いからかっては笑い.....俺がりょうに勝てないのを知ってやってるから余計タチが悪い!!!いつか仕返ししてやると思っても、タイミングが掴めなかったから、今回のバレンタインを利用したんだよね~~~俺」
しばゆー「つまりー?」
てつや「ふっふ、りょう宛のチョコは当たりの一個以外辛くしておいた!」
しばゆー「一個は当たり入れたんだ」
てつや「.......全部はさすがに可哀想だし、普通に食べてほしいのも...あるから...///」
照れてるー、てかそれだったらハズレ一個にしてやれば良いものの
日頃の恨みは溜まるんだなぁ、りょうくん御愁傷様、もしかしたらてつやの下克上が可能かもしれない
てつや「てわけで、早速渡してくるからしばゆー隊員はそこで見守ってくれ!」
しばゆー「えーくれぐれもイチャイチャはしないでくれよー」
てつや「す、するかぁぁぁ!!///」
してたまるか!さすがにメンバーがいる前ではイチャイチャとか...恥ずかしくて出来るわけないだろ!!///
なのにりょうは気にせずチューとかハグとかしてくるし....今に見てろ!絶対一泡吹かせてやる!!この激辛チョコ一個当たり付きで!!!
てつや「りょう!!!」
りょう「うお、何だよ煩いなてつや...」
虫眼鏡「気合い入りまくりですねーうちのリーダーは何故か」
虫眼鏡と駄弁っていたりょうに突撃する
てつや「ほ、ほらこれ!ば、バレンタインのチョコ!!!」
てつやがチョコを差し出すと、りょうは目を丸くして感心していた
りょう「へー...覚えてたんだ」
てつや「これでもりょうのかー...彼女?だからな!」
虫眼鏡「お熱いねー...僕がいないときにしてほしかったけど」
りょう「....嬉しいよ、ありがとうてつや」
てつや「お、おう...」
うわー、その良い笑顔見てると罪悪感に苛まれちゃうよ俺...だってその渡したチョコ、ほとんど激辛だし....今からでも遅くないけど、...うぅ、....やっぱ日頃の行いを悔い改めろこのイタリア人!!
虫眼鏡はそそくさとしばゆーの方に退散していき、りょうは貰ったチョコをまじまじと見てほー、へー、と声を上げていた
さぁ食べるが良い、食べて驚け激辛チョコだと!
じっ...とてつやがチョコを食べようとするりょうを見ていると、りょうはそれに気付いて微笑している
りょう「何?そんなにジロジロ見つめて」
てつや「へっ、?あ、!いやぁ...」
りょう「てっちゃんのエッチぃ~~~」
てつや「うぅうるさいやい!!///早く食べろよ俺からのチョコ!!」
りょう「はいはい」
しまった見すぎてしまった、危ない危ない...バレてないよね?
りょうに指摘されたから見つめることを止めたけど、チラチラと見るのは止めない
ようやっとりょうはてつやが作ったチョコを手に取る
そしてポイッとチョコを口の中に放る
よし食べた!!ドッキリ大成功だ!!!
てつやが内心ニヤニヤしながらウキウキしていると、りょうは何を思ったかてつやに近づいてくる
てつや「え、何りょ」
するとりょうはてつやの頭を掴んでグイッと引き寄せたかと思えば、その勢いのままキスを一つ
てつや「っっ!?!?///」
驚いたてつやはされるがまま、りょうはてつやの口を舌を上手に使ってこじ開けると、コロンッと何かをてつやの口に放り込んでからパッと口を離した
てつや「は、...え?」
りょうの意図が読めない...何で、何でキスしたんだ今...?てか、何か俺の口の中に甘い食べ物が...思わず噛んでみたその瞬間____
てつや「っっっっ!!!???かっっっらぁぁぁ!!!!???ゲホッ!!」
辛い辛い辛い辛い!!めっっちゃ辛い!!水水水水が欲しい!!うわもうこれ食べれねぇよ噛みたくねぇよ!!!って、これ俺が作ったチョコだよな?りょうがキスした時に放り込んだやつだよな??て、ことは.....
目に涙を浮かべ、辛さに悶えるてつやがりょうを見ると、りょうはこれでもかと言うくらい口角を上げて楽しそうに笑い、てつやを見ていた
りょう「やーっぱ悪戯してたな、俺に渡したチョコに...辛いってことは当然からしとかわさびとかデスソースでも入れてんだろー??残念だったねーてっちゃん」
てつや「~~~~~~~~~~っ、!!??」
バレてた!?バレてたのか!?えぇぇもー何なのこの男!!!仕返しとか何しても無駄じゃん!!!つか今はそんなことより水が欲しい
が、冷蔵庫に向かおうとしているてつやの手を掴んで自分の方に引き寄せるりょうは、ニヤァァ....と悪い笑顔を浮かべていた
あ、これ.....終わった....口の中、辛いよ...
りょう「まだまだてつやが作ってくれた手作り激辛チョコあるし、....楽しもっか?」
激辛の部分強調しなくても良くない??逃げて良いっすか?あー逃げられませんね、ガッシリ捕まれちゃってますもん
せめて水を一回だけ飲ませて欲しいけど、どうやら無理みたいだ
りょう「ありがとうてつや、お陰でお前にキスがいっぱい出来るよ」
口にチョコを咥えて、またてつやの頭を後ろから手を回して掴んだりょう
ひぃぃ、....謝るから、謝るからさぁ
てつや「りょうごめんっっってぇぇぇぇぇアァァァァァァーーッ!!!!!」
しばゆー「......てつやはいつまで経っても勝てねぇな、りょうくんに」
虫眼鏡「勝てるわけないじゃん...だってあのりょうくんだよ?」
一生下克上なんて無理だね、としばゆーと虫眼鏡は言いたいことを言いまくったあと二人を置いて部屋を出て行った





てつや「うぁ、死ぬ....俺死ぬ....口の中感覚ない」
りょう「ん、旨いねチョコ...ありがとうてつや」
てつや「ちゃっかり当たりだけ食いやがって...何で分かるんだよ当たりとハズレが.....運良すぎだろ...あぁ、クソ何なんだよごのおどごぉぉぉ...ゲホッゲホッ!!あぁ、....死ぬ」
りょう「死なないでよ?てつや、俺このあとはてつやも美味しく食べたいんだから」
てつや「ひぃぃぃぃっ!!!どうかご勘弁をぉぉぉ!!!」
りょう「ヤダ」
てつや「ギャアァァァァァ~~~~~......」

プリ小説オーディオドラマ