第11話

煉合消防官
90
2022/12/04 03:51





あなた
ハァハァハァッ…。
あなた
ここが…浅草…?
相模屋紺炉
相模屋紺炉
おっ?
嬢ちゃん見ねぇ顔だな。
外から来たのか?
あなた
えっ…あっ…はい…。
ここは浅草ですか?
相模屋紺炉
相模屋紺炉

そうだ。
あなた
よかった…!
相模屋紺炉
相模屋紺炉
また何でこんなとこに来たんだ?
あなた
えっと…新門紅丸さんに会いたくて…。
相模屋紺炉
相模屋紺炉
若に?
…まぁいい。
それなら詰所に来な。
あなた
…!
はっはい!

〜詰所〜
相模屋紺炉
相模屋紺炉
嬢ちゃん名前は?
あなた
……あなたの下の名前です。
829って呼ばれてました。
だからあなたの下の名前は今つけました。
相模屋紺炉
相模屋紺炉

数字で?どう言うことだ?
あなた
あっ…順を追って説明しますね。
あなた
白装束、伝道者って知ってますか?
相模屋紺炉
相模屋紺炉
あぁ。あいつらか。
あなた
私はあいつらの一派に拾われ、蟲を入れられた人間なんです。
相模屋紺炉
相模屋紺炉
!!
じゃあ、あどらばーすとを…?
あなた
いえ…。私はアドラバーストは持たず、奇跡的に第2世代と第3世代の能力を手に入れました。
相模屋紺炉
相模屋紺炉
!!
若と同じ…!
あなた
はい。だから新門紅丸さんに会いたいんです。
相模屋紺炉
相模屋紺炉
分かった。
ちょっと待ってな。
相模屋紺炉
相模屋紺炉
若ー!!若ーーー!!
新門紅丸
新門紅丸
うるせぇな紺炉。聞こえてる。
奥からのそのそと新門紅丸が歩いて来た。
あなた
貴方が…!新門紅丸さん…!
新門紅丸
新門紅丸
あ"?誰だお前。
相模屋紺炉
相模屋紺炉
この嬢ちゃんはな…
相模屋紺炉が説明する。
新門紅丸
新門紅丸
ふーん。俺と同じ…か。
あなた
はい!
貴方のことをあいつらからたまたま聞いて逃げ出して会いに来たんです!






??
??
紅丸新門って知ってるか?
??
??
あぁ。そこの出来損ないと同じ…。
??
??
煉合消防官なんだろ?
??
??
しかも最強。
??
??
皇国に逆らってるらしいぜ。
829
(新門紅丸…。)





















新門紅丸
新門紅丸
そいつらがたまたま話してたのを聞いたのか。
あなた
はい!
あなた
それから…私は逃げようと思いました。
貴方の話を聞いて皇国に、誰かに逆らってでも守りたいものがあるのは素敵なことだなと思い、私もそんな生活がしたくなりました。だから逃げました。
相模屋紺炉
相模屋紺炉
つまり紅のおかげで嬢ちゃんは逃げ出せたんだな?
あなた
ええ。
新門紅丸
新門紅丸
俺関係ないだろ。
あなた
貴方の話に勇気づけられたから私は逃げ出せたんです。あのままだと私は蟲を入れられたにも関わらずアドラバーストを持たない出来損ないとして処分 ・ ・されてました。
新門紅丸
新門紅丸
処分…。
あなた
まぁ、それはいいです。
ここに来た理由は貴方に一度会ってみたかったから。それともう一つ。
あなた
私を…第7特殊消防隊の隊員にしてください!
新門紅丸
新門紅丸
は?
相模屋紺炉
相模屋紺炉
え?
あなた
私は…もう子供の頃も覚えてませんし親の顔もわかりません。記憶にあるのは白装束の奴等にされてきた事ばかり。
あなた
だから何もない私でも誰かを守りたいんです。
新門紅丸
新門紅丸
…お前が思ってるような綺麗事だらけの仕事じゃねぇぞ。
あなた
分かってます。焔人を鎮魂するということは人を殺すこと。けどそれで誰かを守っていけるなら恨まれようが憎まれようが殺されようが平気です。
あなた
それに…私、鎮魂よりひどいことやらされて来たんです。それの償いとは言いません。せめて酷いことをした分誰かを守りたいんです!!
あなた
この気持ちに偽りはありません!!
どうか私を第7特殊消防隊の隊員にしてください!!
新門紅丸
新門紅丸
いいぞ。
あなた
…へ?
新門紅丸
新門紅丸
だから、いいぞ。
あなた
えっ!本当ですか?!
相模屋紺炉
相模屋紺炉
こんなことで嘘はつかねぇよ。
あなた
やったぁ〜!!
相模屋紺炉
相模屋紺炉
というか鎮魂より酷いことって何だ?
あなた
……




























あなた
嫌だ!!やめて!!
??
??
いいからこいつを焼け!
あなた
嫌!!やめて!
??
??
たっ助けて…!
??
??
早くしろ!!
あなた
やだやだ!!嫌だ!やめて!!
??
??
仕方ない…。こうなったら強制的にやらせるか。
あなた
えっ…やだ!!やめて!やだやだ!やめて!
…やめてください!!お願いします!!お願いします!!
??
??
やれ。
??
??
はい。
私の体から強制的に炎が出る。
あなた
あ"あ"あ"あ"ぁぁぁ!!
痛い…熱いよぉ…!
??
??
ギャァァァァァァァァァァ!!
あなた
ごめ…ん…なさい…。
??
??
今回もアドラの反応はありません。
??
??
ちっ!今回もか!この役立たずが!
男は体が焼けてボロボロの私の体を蹴る。
あなた
ギャっ!ゲホッゲホッ!!
あなた
(痛い…誰か…助けてよ…。)

























あなた
(…!このことは知られたくない!!)
新門紅丸
新門紅丸
…言いたくないなら言わなくていい。
あなた
…!!ありがとうございます…!
新門紅丸
新門紅丸
じゃあお前は今日から正式に第7の隊員だ。
あなた
!!
ありがとうございます!!
あなた
……あっ。でも私戸籍がないから正式な手続きは…。
新門紅丸
新門紅丸
あ?
そんなのどうでもいいだろ。
それは皇国の決めたことだろ?
ここは浅草だ。
俺が隊員と認めたら隊員なんだよ。
相模屋紺炉
相模屋紺炉
ま、そういうこった。
細かいことは気にすんな。
あなた
…はい!本当にありがとうございます!!
相模屋紺炉
相模屋紺炉
とはいえそんな細っちょろい嬢ちゃんがよく逃げ出せたな。
あなた
気合いで!!
新門紅丸
新門紅丸
…そこは俺たちに似てんのな。
相模屋紺炉
相模屋紺炉
ははは!
あなた
ふふふ!
新門紅丸
新門紅丸
ふっ…。






















































あなた
(あのね紅丸さん。私浅草に来た理由はもう一つあるんだよ。)
あなた
それはね…私貴方に恋したんだ。
あなた
あんなところから逃げ出せてこんな臆病な私でもあいつらを倒せ殺せたんだもん。恋の力って偉大だよね。
あなた
(なんてね。)








END
























ミク 駄目作者
ミク 駄目作者
この話普通に連載したかった…!
あっ…このシリーズの話は全てネタにしてもらって構いません。このシリーズの話を元にした話が出来たら教えてください。見に行きます!!まぁこんな話を元にして書く人とかおらんやろうけど。

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