「失礼するよ______」
着いてきた奴らを背中に隠し、入ってきた人物の前に家に入ってこられないよう立つ。
「あ、ごめん名乗ってないし、
あなたの下の名前(カタカナ)から聞いてもないよね」
「でもなぁ____、ごめんね偽名に近いものだけれど」
そう言うと、マスターは小さく息を吐いて写真と名刺を俺等に見せた。
じっくりと両方とも確認した後、顔を上げてまっすぐとマスターを見つめた。
少しして息を小さく吐き家の中に招き入れ、なるべく大きめの部屋に連れて行く。
そう言って親指を兄さんの方に向ける。
そして、わらわらと皆は兄さんが差し出し、机に置いた写真と名刺を囲むように見た。
そう言いながらニッコリと笑うが、怪しさ満点の雰囲気がどうしても残る。
その場の全員が首を傾げる。
何か噛み合わない。
口元だけで笑いながら、当たり前とでも言うようにマスターは言う。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。