Side藍
寝る前、食堂に向かったらあくびしてるトキさんがいた。
ちゃんといることにほっとしつつ質問していく。
藍『なんで吐いてるんですか?」
鴇崎『たぶんストレス。』
藍「そこ詳しく。」
鴇崎『…大塚、垂水、山本、中島で洛南カルテットで呼ばれてんじゃん?』
深呼吸してから話し始めた。
藍『はい。なんでトキさん入ってないのかわかんないですけど。』
鴇崎『そこなんだよ。なんで皆あいつらと同等に扱ってくれるの?』
『俺は、皆ほどバレーに打ち込めてない。がむしゃらになれてない。』
『チームの中に気持ちの差があればそれはチームにとってデメリットでしかないのに。』
『でも、俺は逃げるほどの度胸もなくて、中途半端な気持ちでぬるま湯につかってるだけなんだよ。』
藍「トキさんちょっと落ち着いて」
どんどんヒートアップしていくトキさん。
一旦全部聞こうとは思ったけど、さすがに心配になった。
鴇崎『ライトに変わったのだってチームに100%馴染めてないことを監督にバレたから。』
『俺のことでチームに影響を与えたくない。タツを、皆を心配させたくない。なのに…』
顔色が悪い。若干過呼吸にもなってる気がする。
藍「トキさんストップ!」
鴇崎『ゔっ…やば、きもちわる…』
口を抑えてそうつぶやいた。
藍「⁉トイレトイレトイレ!」
立ち上がってトキさんの腕を引く。
急すぎて何が何だかわからへん。
鴇崎『ゔあ~~…お゛ぇ…うぐっ』
藍「………」
初めて、人の介抱をした。
介抱って言っても黙って背中をさすることしかできへん。
よく見るとトキさんは泣いてるように見える。
この人が抱えている気持ちは、真正面から受け止めるとトキさん自体が壊れる。
鴇崎『らん、ごめん、もうだいじょぶ。』
『においとか、結構きつくなかった?ほんと、ごめんね。』
そう語るトキさんは手慣れた様子で口をゆすぐ。
涙目で息も乱れてるってのに他人の心配をしてる。
藍「トキさんこそやばいじゃないですか。」
鴇崎『俺は、いつも通りだよ。…あ、一日に二回吐いたのは初めてだっけ…』
藍「すみませんでした。無理に話させちゃって。」
「自分から聞いといてあれですけど、もう言わんくて大丈夫です。」
「俺、トキさんに嫌な思いしてほしい訳じゃないんです。」
鴇崎『お前は…まぁちょっとは悪いか。うん。悪くないとは言えんな。』
藍「っえ、そこは悪くないって言って下さいよ』
鴇崎『でも、ちょっとは楽になったから、たま~に経過報告してもいいかも?』
いたずらっぽく笑う。
藍「マジすか⁉」
鴇崎『シッ!喧しい!』
作者です。
③は短めにしたんですけどやっぱ物足りないですかね?
この過去編自体内容の割に長いと思ったので短めに切りました。
ちょっと質問があって、今は話をつなげてつなげて…っていう展開でやってますが、
大体の方がやってる一話でオチがあって終わるみたいな展開とどっちがいいですかね?
(ちなみに次はVNLブラジルラウンドにとぶんですけど)
アンケート
どっちがいいですか?
今のままでもおっけー
80%
変えてみても良きかな
20%
投票数: 51票
色んな方の意見が欲しいです!
自分小説書くのなんだかんだ言って初心者なので、教えてくれるとありがたいです。













編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。