第5話

楽しみなこと
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2020/09/14 12:56 更新
私が校舎に入ろうとすると


「おはようっす!」

「黄瀬くん、おはよ」

「珍しいっすね。今日はいつもより遅いっす」

「そうかな?」


一応バスケ部員とは顔見知りではある。

バスケの試合は何度か観に行っている。

キセキの世代に関しては黄瀬くん以外は話したことはないけれど…。

まだ男嫌いでも話せるから、大丈夫なんだよね。


「おはよう。黄瀬、相田」

「笠松さん!おはようっす!」


笠松幸男。

バスケ部キャプテンで女の子が苦手。

最初はわたしもなんか、恐れられはしていたけどお互いに慣れてきて

すこしだけ話せるようになった。


「笠松先輩おはようございます」

「おう、おはよう」


なんか注目され始めているので、私は一礼をしてから教室へと向かった。

今日も同じ日々。

つまらない。ほんとに。

決して楽しくないわけではない。

でもね、なんかつまらない。





お昼の時間になったので屋上にいく。

日当たりもよく涼しい。

人も誰もいないので私にとって穴場だ。










その時なにか迫ってくる階段を上がる音がした。

え、なんかくる…

そして、屋上のドアが開いた。


「ふー…めんどくさいっすね…」


なんと、黄瀬くんだ。


「あ、相田先輩じゃないっすか!ここで食べてるんすか?」


さりげなく隣に座ってくるシャララモデル。


「いつも、ここだよ。静かだし」

「ならご一緒してもいいっすか?」

「うん。いいよ」


なんか子犬みたいw

それからはいろんなお話をした。

黄瀬くんは人懐っこくて礼儀正しいし普通に楽しかったな。



花宮真:相田って好きじゃないから里奈って呼ぶな



いきなりメールが来てびっくりした。

黄瀬くんにバレたらどうするのよ…と思いながら


相田里奈:うん、わかった。


たしかに私も相田って呼ばれるのは好まない。


「相田先輩って、相田リコさんのこと知ってるんすか?」


あれ、知らなかったっけ?


「私その人の妹」

「!?」

「あ、知らなかったんだ」

「全然違うっすね…いや、失礼な意味じゃなくて…その…」

「大丈夫。よく言われる」


いまだにオロオロしてる黄瀬くんは

やはりかわいいなっと思ってしまう。

まぁ似てるわけないじゃん?


























私たちは本当の姉妹ではないから。



でも、リコ姉は私によくしてくれるしほんとにお姉ちゃんみたい。

いつも守ってくれるし強いしかっこいい。

私の大好きで大切なお姉ちゃん。

だからかな。

私はね、時々

孤独感に包まれる。













「あ、そろそろ時間っすね。お昼食べれてよかったっす。また一緒に食べるっすよ!」

「うん。そうだね」


手を振ってきたので手を振り返し、私も教室へと向かった。



午後の授業は、長いようで短かった。

それよりも花宮真との話がすごく楽しみでいる私がいて

私らしくないワクワクドキドキがあった。


たのしみ…

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