第21話

Episode-20
240
2025/12/08 11:00 更新
_ 前話から数ヵ月後 _



早数ヵ月経ったある日。

彼等は我々国の国民になり、表では唯のバー、裏では何でも屋を営み始めた。

収入も悪く無いらしく、平和に暮らしている。


しかし精神的には未だに安定していないかった。

あの日から囮になってくれた三人とは連絡が着かない。

何時研究員が此処に気付くのかすらも分からない。

そんな不安と常に隣り合わせの生活で、気を立て直す方が難しいのだ。


すると玄関からガチャ、と云う音がした。

今はバーの営業時間では無いから、依頼を終わらせて帰って来た誰かだろう。
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ただいま~。
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(思っていた通り。)
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御帰り、早く手洗って。
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おけ。
… 最早新婚だが、気にしないでおこう。 


後ろから足音がして、振り替えると黄色が居た。
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そういえば、バーの営業準備ってもうしてる ?
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… あ、未だ掃除とかしてないや。
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一応料理の仕込みは終わったけど…。
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分かった、_橙色と一緒に掃除するね。
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有難う。

後二時間程でバーが開店する。

思ったよりも繁盛し 売れ行きも好調。

何でも屋と相まって、金銭面に関しては何不自由無く暮らしている様だ。

あなたの下の名前(半角カタカナ)達は今の生活に其れ也に満足していた。

…幸せと不幸せは表裏一体と云う事をさっぱり忘れて。


約数十分経った時、あなたの下の名前(半角カタカナ)は疑問を頭に浮かべていた。

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( 余りにも掃除しに行った二人が遅い。 )

と。

そんな広く大層なバーでは無い、其れに加え二人で掃除をしている。

だから数十分も掛からないのだ。

掛かったとしても精々30分とかだろう。

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(もしかして…、)
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…嫌、そんな事は無い筈。


少し嫌な考えが脳裏を横切ったが彼等は強い。

ちょっとやそっとの事では そうそう負けない、そう信じていた。



暫くして外から大きな物音がした。

何人かの人が走る音。

誰かが叫ぶ音も聞こえる。

誰が叫んでいるのか、遠く離れている此処からでは特定出来ない。

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…ッ

背中に嫌な汗が伝い、手は小刻みに震えている。

誰だと決まった訳では無いのに凄く嫌な予感がして、気付いたら外へ飛び出していた。

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