私が10歳になったとき…
両親がこんなことを提案してきた。
「南の国に移住しない?」 と
私の答えは勿論
南の国には知り合いは絶対にいないと思っている。
そして、出発の日
母は父の箒に。
私は自分の箒に乗って、
南の国へと出発した。
転移魔法くらい使えるけど、
空の旅は私も好きだ。
両親はいちゃつき始めた。
どうせ後でのろけ話されるだろう。
そんなことを思いながら、
私はまるで軍艦鳥のようなスピードで、
南の国へと、両親を置いて駆けていった。
ここは雲の街。
まだ発展途中で荒野も多いが、
魔法使いへの差別が少ないところだ。
母の言葉に頷き、
荷物を家の中に入れる。
もちろん、魔法で。
すると父は真剣な表情でこう答えた。
もっと違う理由だと思い、身構えていたというのに!
まさかのその理由だったことに衝撃を受けた。
良いと思うけどさぁ……。
そして私は、ふと思った。
私の予想、的中だ!
父がどれほどの時を過ごしたかは分からない為、
その父の友達あ、私の知り合いでないことを祈りたい。
知り合いだったとしたら、私の話を友達にされていてもおかしくはない。
だが、父はそのようなことは言っていなかった。
つまり!転生バレの可能性は極めて低い!
どちらにせよ、前世のことは黙っていて貰いたいが。
そう言って父は
鞄から何かを取り出した。
麦わら帽子、結構好きなんだよな。
でも前世はそういうガラではなかったからな。
私がそういうと、父は又もや
親バカ発言をした。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。