近隣住民の方への挨拶は終わり、
いよいよ父の友人のもとに
やめて!
私のために争わないでっ!!!
いや、言ってみたかっただけだ。
忘れてください。
そんなときだった。
聞き慣れている声、魔力……
その瞬間、私は勢いよく父の後ろに隠れた。
いやずっとこっち見てませんか?
見てるよね?
名前を言う前に、少しだが間があった。
フィガロのことだから、気づいているだろうな…。
当たり障りない挨拶にしよう。
バレた!?
こんなすぐバレる事ってある?
私はフィガロに肩を掴まれ、こう言われた。
母と父の方を見ると、
「前世で知り合いだったのね!」
なんて思ってそうな顔。
ハンスさんは凄く戸惑ってる。
そして、ハンスさんは何かを察したのだろう。
ウインクをして去って行った。
全て言い終わる前に、
私はフィガロに抱きしめられていた(?)
何がどうなってこうなったんだ?













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。