第3話

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1,243
2019/09/09 08:43







私の目の前には、しゃがんで此方を覗いている少し年上に見える男の子だった...。





ななもり。
ななもり。
どうしたの??
こんなところで泣いて.。
苺原××
苺原××
えと...その.。
苺原××
苺原××
…なんでも、無いです.。
ななもり。
ななもり。
じゃあ、どうしてそんなに
悲しそうな顔してるの??
ななもり。
ななもり。
泣き出しちゃいそうじゃん.。
苺原××
苺原××
…そんなこと、無いです.。
ななもり。
ななもり。
あるでしょ...
苺原××
苺原××
…というか
あの、名前も知らない先輩に
そんな...話す訳には.。
ななもり。
ななもり。
ん、俺の名前は、ななもり。
ななもり。
ななもり。
白莓しらいち高の3年だよ.。
苺原××
苺原××
…同じ高校なんですね.。
苺原××
苺原××
私は、、、
ななもり。
ななもり。
俺と同じ高校の1年生の
苺坂あなたちゃんだよね??
ななもり。
ななもり。
知ってるよ。
入学してきた時から...
苺原××
苺原××
へッ.どうしてですか??
ななもり。
ななもり。
可愛いなって思ってたから...?
苺原××
苺原××
((ゴミを見るような目
ななもり。
ななもり。
そんな目で見ないで、笑
苺原××
苺原××
私からしたら初対面なので...
そんなすぐ可愛いなんて言われても
嬉しくなんか無いですよっ!!
ななもり。
ななもり。
笑笑.。
ななもり。
ななもり。
まー俺はずっと見てきたから.。
おかしくは無いと思うんだけどね
苺原××
苺原××
え...それって.。
ななもり。
ななもり。
ん、
ななもり。
ななもり。
あなたちゃん、
よく喋る子なんじゃん!!
ななもり。
ななもり。
内気で喋んない
イメージしか無かった.。
苺原××
苺原××
そ…そうですか、??
ななもり。
ななもり。
んー。
ななもり。
ななもり。
クラスでも、そうやって
喋ってた方が良いよ~‼
苺原××
苺原××
…それは、無理です.。
ななもり。
ななもり。
…どうして、?
苺原××
苺原××
皆、私となんか話したくないって
きっと思っているから...







時々相づちを打ちながら、話を聞いてくれる.。






ななもり先輩は...いい人なのかもしれない.。




彼の笑顔を見て、少しだけ






そう思ってしまった.。














ななもり。
ななもり。
…そか.。
何も知らないのに、
無意識に色々御免ね??
苺原××
苺原××
いえ...そんな.。
ななもり。
ななもり。
いっぱい…
いっぱい頑張ったんだな.
ななもり。
ななもり。
あなたは、頑張った.。
ななもり。
ななもり。
よく分かんないけど、頑張った...
苺原××
苺原××
ッ....






優しく微笑んで、







少し大きい手で頭をワシャワシャと撫でてくれる...。




なぜか、




今までのものが全部解れたような気がする...







気づくと、私の目からは涙が頬を伝っていた.。














苺原××
苺原××
うぁ...御免なさ.。
ななもり。
ななもり。
いいよ...




背中をポンポンしてくれて、





余計に涙が溢れてきた.。








不思議...







友達の前でも泣いたこと無かったのに.。








この人の前では、何故か泣けちゃう.。





その後もしばらく涙が止まらなくて、








ななもり先輩は
少し笑って居たけれど、隣でずっと寄り添って居てくれた.。

























ななもり。
ななもり。
一生分泣いたんじゃない??
苺原××
苺原××
…そうかもしれません.。
ななもり。
ななもり。
ん、3年B組に居るから
いつでもおいで.。
苺原××
苺原××
有難うございます.。
ななもり。
ななもり。
じゃー俺このあと塾だから...
間反対の電車だから、御免ね
ななもり。
ななもり。
遅刻できないんだ.。
苺原××
苺原××
そ、そうだったんですか?!
ななもり。
ななもり。
んー、気をつけて帰るんだよ.。
苺原××
苺原××
はい...
苺原××
苺原××
私のせいで、すみません.。
ななもり。
ななもり。
謝んないで.。
大丈夫だから!!
ななもり。
ななもり。
…じゃ、
苺原××
苺原××
((コク
ななもり。
ななもり。
また明日ね.。あなたちゃん
苺原××
苺原××
また、明日です...
ななもり先輩。
ななもり。
ななもり。
うん...
ん...めちゃめちゃ笑顔可愛いな.。
苺原××
苺原××
へ?
ななもり。
ななもり。
なんでもないよ...
ななもり。
ななもり。
じゃーねっ!ばいばい!
苺原××
苺原××
あ、はいッ.ばいばい...??






そういって、








ななもり先輩は急いで改札を抜けていった.。
初めて




『また明日ね』





なんて、言ったなぁ...






今日知り合ったばかりの人なのに、、、







ななもり先輩と居ると、







すごく温かい気持ちになった.。









続く_☆*

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