SAOがクリアされ、病室で目覚めてから約1週間が経ち、無事に退院することになった。
あなた
「うっし。荷物はこんなとこかな。」
荷物をまとめ病室を後にする。病院のエントランスに来たところで、両親と担当してくれていた医師、看護師の方々が話しながら待っていた。
あなた
「親父。母さん。お待たせ。」
父
「来たかあなた。」
その場で話をしていた全員がこちらを見る。
先生
「いやはやしかし、君の回復速度には驚いたよ。たった1週間で歩くくらいには回復するなんて…」
先生は普通はありえないんだよなぁ…と言いたげな顔で頭をかいていた。
あなた
「まぁ確かにキツかったですけど、俺が寝てる間、親父や母さんが定期的に俺の体を動かしたりマッサージしたりしてくれてたんですよね?」
本来、年単位で寝たきりだった人間がたった1週間で退院なんてことはありえないのだが、体が衰えにくくなるように対策してくれていたおかげで、随分と早く退院することが出来たのだ。
先生
「それでもだよ。君の回復能力ははっきりいって異常だよ。野生動物でもあるまいし。」
あなた
「まぁまぁこうして元気なのでいいじゃないですか。」
考え込もうとする先生に待ったをかけ、先生や看護師の方々に目を向ける。
あなた
「皆さん。本当に約2年、ありがとうございました。」
そう言って深々と頭を下げる。彼らには本当に感謝している。SAOでどう過ごしていようが、彼らが命を繋いでいてくれなければ、あの世界で生き抜くことも、帰ってくることすら出来なかったのだから。
そうして病院を後にし、帰路につくのだった。











編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。