第64話

退院
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2024/06/01 09:44 更新
SAOがクリアされ、病室で目覚めてから約1週間が経ち、無事に退院することになった。
あなた
「うっし。荷物はこんなとこかな。」
荷物をまとめ病室を後にする。病院のエントランスに来たところで、両親と担当してくれていた医師、看護師の方々が話しながら待っていた。
あなた
「親父。母さん。お待たせ。」

「来たかあなた。」
その場で話をしていた全員がこちらを見る。
先生
「いやはやしかし、君の回復速度には驚いたよ。たった1週間で歩くくらいには回復するなんて…」
先生は普通はありえないんだよなぁ…と言いたげな顔で頭をかいていた。
あなた
「まぁ確かにキツかったですけど、俺が寝てる間、親父や母さんが定期的に俺の体を動かしたりマッサージしたりしてくれてたんですよね?」
本来、年単位で寝たきりだった人間がたった1週間で退院なんてことはありえないのだが、体が衰えにくくなるように対策してくれていたおかげで、随分と早く退院することが出来たのだ。
先生
「それでもだよ。君の回復能力ははっきりいって異常だよ。野生動物でもあるまいし。」
あなた
「まぁまぁこうして元気なのでいいじゃないですか。」
考え込もうとする先生に待ったをかけ、先生や看護師の方々に目を向ける。
あなた
「皆さん。本当に約2年、ありがとうございました。」
そう言って深々と頭を下げる。彼らには本当に感謝している。SAOでどう過ごしていようが、彼らが命を繋いでいてくれなければ、あの世界で生き抜くことも、帰ってくることすら出来なかったのだから。
そうして病院を後にし、帰路につくのだった。

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