第3話

ないふ 第二話
130
2023/07/26 07:00
ないこside
いふ
いふ
飲み物とか、なんか食べれるもん買ってくるわ!
ダッ
ないこ
ないこ
あ…
まろいっちゃった
なんで、俺はこうなんだろ
体調が悪くても隠して
結局迷惑かけて
まろだってつかれてるのに
あぁだめだ
あたまがまわらない…



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あれ…朝?
明るいな
体が楽だぁ
風邪、治った?
あ、まろ
まろにお礼を言いに
行かなくちゃ
ないこ
ないこ
まろー?
リビングにはいないのか
ないこ
ないこ
おーい
いないなぁ
あとはまろの部屋か
コンコン ガチャ
ないこ
ないこ
まろ?
あれ?
いない


どこにも
いない?
どこ



まろは







どこ?








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いふside


いふ
いふ
ふぅ
とりあえずスポドリと、ゼリー
お粥よりゼリーのほうがええやろ
俺おかゆ作れへんやろし


ないこどうかな
最近頑張りすぎてんねん
メンバーとして、相方として
ちゃんとリーダーを休ませへんと

ガチャ…

電気つけるのも悪いし足ぶつけんように気をつけな

ドサ

これでよし、と
ないこ
ないこ
ん…
いふ
いふ
ないこ?
寝言、か?
ないこ
ないこ
んぅぅ…
明らかにうなされているなこれは
いふ
いふ
ないこ…

俺の、せいだ
俺が気づけなかったから
俺が無理をさせたから…!




…ダメやな俺は
苦しいのはないこなのに…
ないこ
ないこ
ない、で…、ま…や…だ
ん?

なんか言ってる?





ドサ
いふ
いふ
っ!?…ないこ!
ないこがベッドから落ち、俺は慌てて受け止めた



いふ
いふ
ない、こ…?
     







ないこ
ないこ
どっか…いか…ないで…まりょぉ
…そんなん
いふ
いふ
行くわけないやん




熱せん妄

高熱を出した時にうなされたりすること


いふ
いふ
近くにいれば
近くにおったら、ないこは辛くないやろか
寂しくないやろか


風邪がうつってもいい

起きた時ないこが不安やないよう
一緒に寝よ

ないこの布団が大きくて助かったかも…



(付き合ってませんよ? はい by天の声)





ゴソゴソ






いふ
いふ
ふふ
ないこ…
細いなぁ




これでダイエットするとか言ってんのか








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ないこside


隣があったかい
安心するあったかさ

誰かな?
ずっと俺の頭を撫でている

大きな手

その手が誰のものか知りたい

そんな気持ちで



俺はそっと目を開けた




そこにいたのは

いなくなったと思っていた




大好きなメンバーだった
ないこ
ないこ
…まりょ?
いふ
いふ
おはよう。
ないこ
ないこ
…まりょ、まろ、、
いふ
いふ
ないこ頑張ったな 
いふ
いふ
よしよし







ないこ
ないこ
ぁぁ…うわあぁっ…




まろの、その優しい声を聞いた瞬間
涙が溢れ出た

メンバーの前でみっともなく泣けない
そうおもったけど

もっと頭痛くなるから泣きたくない

拒んだけど

ずっと溜めてきた涙が溢れて堪らなかった






いふ
いふ
辛かったな








ないこ
ないこ
よか、ったぁ
いふ
いふ
ん?
ないこ
ないこ
まろ、いなく、なってなく、てよかったぁ…



いふ
いふ
当たり前やろ?



♪〜〜〜





あ、この曲


DECO*27さんの



『愛言葉IV』


いふ
いふ
僕とか、君とか、あたしとか、恋とか愛とかまとめて全部





いふ
いふ
君を置いてどっかにいっちゃうとか
ありえないよ?
ないこ
ないこ
っ…ありがとぉ


ポロポロ…
いふ
いふ
ばーか。そんなこと気にせんくても俺はずっと一緒やで?






それからまろは、ゆっくり、ゆっくり子守唄のように『恋の約束』を歌ってくれて
いつのまにか俺は眠りについていた

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