殺害表現(?)があります苦手な方🔙🔙
🌷🍗です(🍗🌷から🌷🍗に変更しました地雷の方ごめんなさい🙏🏻)
🍗side
…
危なかった、
まさか家族の話題を出されるとは
やっぱり俺はまだまだだな、
動揺がばれてたみたい
家族のことを探ってきたモブに対しての怒りかはたまた自分に対しての怒りか
ふつふつと浮かんだ怒りを舌打ちとして外に出す
あー、やっぱり好きだ
この仕事をしてるのも、俺を親から救ってくれたのもぜんぶぜーんぶなお兄のおかげ
それから
なお兄と付き合えたことも
もう嫌
だれかたすけて
"ゆうき"
俺の大事な弟
俺が命をかけても守ると決めた大事な人
本当は全然大丈夫じゃない
すごく痛い
ずっと前につけられた痣はまだ消えない
でも、しょうがない
ゆうきを守るためだ
ギュッ
なお兄
近所に住んでる年上のお兄さん
花が好きですごく優しい
そして、俺の好きな人
…幸せだな
父親なんかいなくて、この3人の時間がずっと続けばいいのに
なのに
そう願った日に事件があった
なにかとてつもなく嫌な夢を見た気がする
なんだ、なんの夢だ?
何かあって、視界が真っ赤に、
…
いない
隣にいるはずのゆうきが
嫌な予感しかしない
夜中だろうと関係ない
一気に階段を駆け下りる
なんでこんな時間にキッチンの明かりがついてる?
キィ
微かに軋みながら扉が開く
赤い
壁も扉も電気もお父さんも
全部赤い
必死に声を出すゆうきは原型を留めていなかった
全身穴あきみたいにボロボロで
血まみれで
目の前にナイフを持って佇む父がいる
ナイフは、赤く染っていた
うめき声しかあげられない
いやだ、
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
今まで、必死に守ってきたものが、
壊れてしまう
なのに
壊れていくのを見ることしか出来ない
目の前に犯人はいるのに
誰か、
ポロ
涙が零れた
と同時に
窓ガラスが割れる音もした
俺の好きな人が何も言わずに俺と部屋を見た
すごく冷たくて
すごく哀しい目だった
久しぶりに聞いた父の声は震えていた
それに比べてなお兄の声は冷たくて、でも芯が強い声だった
でもいつもの優しい声音がどこからも感じられないし、表情も全く違う
まるで別人みたい
そう父が言うとすぐに崩れ落ちた
少し
心が傷んだ
まだ楽しかった頃の記憶を思い出しただけだ
こいつが犯した罪は絶対に消えない
それより、ゆうきの、手当
息ができてるのも不思議なくらいにボロボロなのに、ゆうきは必死に息を吸っていた
俺が見るより先になお兄がさっと目を走らせこちらを見て
残酷な言葉を発した
どうして、と戸惑う感情がある一方まあそうだよな、と納得してしまう感情もあった
淡々と話すなお兄に少し恐怖も感じた
無理だ、殺せるわけない
なお兄の言葉に追い打ちをかけるようにゆうきが呼ぶ
無理だって、
俺が今まで大切にした、
弟を自分で、
殺すなんて














編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。