第3話

3.壊れた宝物
906
2024/09/29 09:26 更新
幼少期🌷
ゆあんくんが殺してください
催促されるようにまた同じ言葉が繰り返される
幼少期🍗
で、も
幼少期🌷
なら僕が殺してもいいんですか?
幼少期🍗
え、
なお兄が殺してくれるなら俺は殺さなくて済む
でも
ほんとにそれで
ゆうきはいいのか?
俺はいいのか?
幼少期🍗
なお、にぃ…
どうしたらいいか分からなくなってきて涙目になりながらなお兄を見つめることしか出来ない
幼少期🌷
ゆあんくん、
そう俺の名前を言って少し微笑んだ
いつもの優しい笑顔だった
心に明かりがついたように安心する
幼少期🌷
一緒になら、どうですか
幼少期🍗
ッ、!
幼少期🌷
一緒にならゆあんくんだけに罪悪感が行くことは無いでしょう
幼少期🌷
それに
幼少期🌷
もともとこの子ゆうきくんを殺すのが僕の任務でしたから
幼少期🍗
えッ、?
つまり今まで俺たちと仲良くしてたのは、
幼少期🍗
殺すため、?
幼少期🌷
殺すつもりはなかったですけどね
幼少期🍗
どういうこと、
幼少期🌷
近いうちにゆうきくんが死ぬのは分かってましたから
幼少期🍗
…!
幼少期🌷
死因は分からない
お父さんから殺されたかもしれないし、事故かもしれない
もしかしたら病で死んだかもしれない
幼少期🌷
または…
幼少期🌷
ゆあんくんから殺された、とか
心の中の何かが弾けた
あぁ
やっと分かった
ずっと胸のなかで突っかかってたものが
ずっと隠してたものが
俺はゆうきを殺したかったんだ
ゆうきが産まれた時から
ずっと
幼少期🍗
は、はは、
幼少期🌷
ゆうきくんが産まれた時から親の愛情はゆうきくんに移りましたもんね
幼少期🍗
ぜんぶ、思い出したよ
幼少期🍗
なお兄
幼少期🌷
…僕にゆうきくんの殺害依頼したのは
幼少期🍗
俺、だよね
ずっとずっとずーっとゆうきが羨ましかった
親にも、周りの友達にも愛されてて
俺は、愛されなかった
幼少期🍗
なお兄、俺
幼少期🍗
ゆうきを殺す
🌷side
幼少期🍗
俺、ゆうきを殺す
意思の強い目だな
いや、憎しみの強さかな
幼少期🌷
それじゃ、これあげるよ
短いナイフを渡した
幼少期🍗
幼少期🌷
僕は外にいますから
そう言って僕はゆあんくんに背を向けた
幼少期🍗
ッ、はぁ…
酷く震えていた
幼少期🌷
ちゃんと殺せましたね
ナデ
幼少期🍗
ッ、ぅ゛
優しく撫でるとゆあんくんはしゃがみこんで吐いた
いくら嫌いな相手でも人を殺すという行為に変わりない
幼少期🌷
僕もそうだったよ、
🍗side
やっと、やっと、殺せた
なのに、酷く哀しい
俺は嫌いだったんだ、ゆうきが
嫌いだったはず、
もうわかんないや
もうゆうきは死んだ
死んだやつのことなんかどうでもいい
あー
なんか眠いな
あれ?
なんでなお兄がここに?
俺は何してたんだっけ
もう何も分からない
もうなんでもいいや
そして俺はなお兄に体を預けた

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