第17話

第十六話:火蓋は切られた
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2026/05/02 11:00 更新
轟音と共に、地面……否、建物全体が揺れる。
地震かと思えば、揺れの感覚からしてどうやら違うらしい。

すぐさま戦闘体制を取る。
とはいえ、私はサポート役。
あなた
ミスター、離れないでくださいね
圧紘さんの横にぴったり着き、周囲を警戒する。
それと並行して、相棒に弾を込める。
あなた
……動きましょう
歪んで開かなくなった扉を蹴破り、部屋の外へ出る。
大きな山荘だったはずの建物は、前面が崩れて、青空が広がっていた。
あなた
チッ、プロヒーロー……
山荘周辺にヒーローが溢れかえっている。
その光景を見て、山荘からの脱出に移る。
迫圧紘
あなたの下の名前(偽名)|デフォ名:凛ちゃん、“個性”で逃げれねぇ?
トガヒミコ
あなたの下の名前(偽名)|デフォ名:凛ちゃんなんとかできないんです?!
あなた
ヒーローが多すぎて、かえって危険です!
あなた
まずは隙を作らなくては!
そんな会話をしながら、圧紘さんとトガちゃんと固まって走り回る。

名前も知らないプロヒーローに追われて、相棒を使う。
くそ、距離が取れないせいで狙いを定める時間がない。
牽制として数発撃っても、当たらないし怯まない。

プロヒーローの“個性”か。
抵抗も虚しく、よく分からない重たいものに拘束される。

腹立つなぁ、本当。

トゥワイスくんの複製が助けてくれたが、本物のトゥワイスくんは殺された。
複製も、トガちゃんと話して、溶けた。

嘘だろ。

ヒーローは、殺せないはずじゃ。
その掲げた正義で、殺せないはずだったのに。
とんだ誤算だ。
おまけに、ますます背骨が見えなくなった。

トガちゃんは、そのままどこかへ走っていってしまったし、どうしたものか。
あなた
ミスター、私やっぱり、ヒーローは苦手です
いつもの軽い声は、なぜだか出なかった。
迫圧紘
俺もだよ!
迫圧紘
とっとと逃げんぞ!
そんな会話をしながら逃げ回っていると、御犬様が床を突き破って、地下から出てくる。
圧紘さんと一緒に掴まれて、背中に乗せられた。
トガちゃんも変身を解いて、圧紘さんに服を投げつけられていた。

地上に目を向けると、ヒーロー共がこれを止められずにいる。
あなた
奇しくも脱出……って感じですね
向かってきたヒーローに瓦礫をぶつける圧紘さんを横目に、口にする。

道中で御犬様は足止めをされつつも、弔くんの元へ向かっていく。
市街地を轟音を立てて破壊しながら、進み続ける。

ビルやら家やらが、全部簡単に壊されていく。
あなた
さっすが御犬様……おっと、足元注意?
迫圧紘
っぶねぇ、助かったぜ歩ちゃん
激しく揺れる背中で、圧紘さんや他のメンバーを支えつつ、そんなことを口にする。
逃げ足といえば私と圧紘さんの取り柄だったが、これには勝てないね。

目的のために地上へ降りようとするトガちゃんのサポートをしつつ、御犬様の背に揺られた。

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