第3話

02 × 人の心を読む少女
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2024/06/13 10:06




















m m .
っ .... はぁ ..
m m .
つっかれた〜!!



  メメのその宣言により 、
  戦いに終止符が打たれたかと思われる 。

  実際 、二人は能力を解除し ..
  メメは地面に横たわりイエは膝に手をつき
  息を整えている 。









  
やっと終わりましたか ....


  ── 突然 、生い茂っていた森の中から
  一人の少女が出てきた 。

  牡丹 ぼ た ん色の髪を靡かせ 、" 930 " と象られたピンを
  つけた彼女 。


  目を合わせていた
  二人の視線が彼女へ移る 。




i e .
あ ..... グサオさん 。



  " グサオ " 。
  そう呼ばれた彼女の本当の名前は 、
  サオ・グルネス 。

  人の心を読む程度の能力を保持していて 、
  人の心の内を読み取り 、
  能力を応用して人の脳内に語りかける事が出来る 。




  グサオとは渾名であり 、
  その渾名をつけたのはメメとイエの二人だ 。


g s .
もう .. 城の前だっていうのに 、なんで戦い続けてるんですか ...



  サオの呆れたような言葉に 、
  イエは苦笑いしか出来なかった 。

  メメはそんな事をする気力も無いのか ..
  左手で顔を覆ったまま 、
  小さな声で ごめんね〜 とだけ呟いた 。


g s .
まぁ 、いつもの事なのでいいですけど 。
g s .
そんな事より 、お二人の話し合いまで後15分しかないですよ 。
m m .
えっ .... マジですか!?



  先程まで生きているのかも怪しかったメメは 、
  サオの言葉を聞き 、文字通り飛び上がった 。

  イエも口に出すことは無いが 、
  まじか .. とでも言いたげな表情をしている 。





  恐らく 、話し合いはそれ程重要なものなのだろう 。

  それを放棄してまで争っていたのであれば 、
  サオが呆れるのも無理は無い 。


g s .
ええ .... 大マジです 。
g s .
二人とも 、早く準備してくださいよ!



  私は先に行ってますからね 。

  そう言い残し 、サオはこの場を離れた 。
  その言葉を託された二人は 、
  目を見合せ .. 同時に走り出す 。




  ここだけ見れば 、ただ仲の良い二人組だ 。

























  ここだけ見れば ..... ね 。








i e .
メメ ... お前フライングしただろ!
m m .
はい!?イエさんと同じタイミングで走り始めましたけどー!




  小さな事でも喧嘩していないと
  やって行けないのか 、
  まるで子供のような争いを始めた 。



















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