第18話

竹太郎と恥ずかしがり屋のランプ 8
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2024/09/23 12:16 更新
翌日の正午。

今、僕と竹太郎、鬼、そして竹太郎が持ち運ぶランプは、アラビアの大都会を歩いている。
竹太郎
すごいすごいすごい!!!!全部、竹より高い建物だぁぁ!!
目で見ているものが信じられん!!
竹太郎と鬼はこれまでにないくらいはしゃぎまくっている。
そして、道行く人みんなが僕たちに振り返っている。
普通驚かないものに騒ぎまくる和服の子供2人と謎の制服生徒。
僕らの国と全く違う文化を持つこの国の人々からしたら、どれだけ異様に見えるのだろうか。
僕たちを切り付けるような視線をむけてくる人もいる。
みんな、見ろ!あそこが例のファーストフード店が入っているビルだぞ!!
全員
おおお!!!
確かにすごい!

一番下から見るといかに高いかが、遠くから見るよりも何倍もわかる。

ここからだと見上げても一番上、どころか真ん中の階もよく見えない。

まさに天まで突き抜けるビルだ。
竹太郎
うお、おおおおお。
竹太郎なんて驚きすぎて言葉もでない。
さぁ、竹太郎、驚いていないで行くぞ。
僕らの最高のじゃがいもを魔神に届けるんだ!
確かに、あのじゃがいもは一見、オレンジのように見えるけど味は最高だ!

僕らは朝ごはんに蒸して食べた。

すっごくホクホクしてて、ほどよい甘みがあって、何も味付けしなくても十分すぎるほどおいしい。

毎日弁当にいれてくれたら、どれだけいつものランチが幸せになるだろう。

竹太郎なんて、魔神の分まで食べてしまいそうなほどだった。
竹太郎
うんうん!!!!
はやくいこいこ!
竹太郎はいつもの明るさを取り戻してそういうと、ビルのなかに駆け込んで言った。
みかん
待って!!
僕たちも竹太郎を追ってビルの中に飛び込む。
今、最高に楽しい。
僕たちはエレベーターに乗ってどんどん、階を上って行った。

目的の店は上の方の階にあるそうだ。
竹太郎
まだかな?
竹太郎と同感だ。

こんなに長い時間エレベーターに乗ったことはない。

そしてエレベーターのドアが開閉するごとに見える景色がおもしろい。

日本では見たことがない店だったり、ホテルだったり、美味しそうな食べ物が並ぶレストラン街だったり。

だからそんな時間も、全てが楽しい。

エレベーターの階が上るのに比例するように僕の心がワクワクする。

次の階でおりるぞ
鬼が、魔神のお母様からもらった、道案内のメモを見ながら言った。
チリン
全員
おおー!!
ゆっくりと開くドアの隙間から見えたのは、まさに僕が想像した通りの日本でもよく見るファーストフード店だ。
これが例の店か!!
竹太郎
すごいすごいすごいぃぃい!
2人は目的地についた喜びと、とても現代的で派手な外装に驚いてはしゃいでいる。
みかん
さぁ入ろう!
僕は竹太郎の手を引いて店の中に入った。
自動ドアが開いた先に見えたのは、日本とは一見同じだ。
みかん
えぇ!!
だが、よく見るとカウンターの上に設置されているモニターの様子が全然違う。
アラビア語で書かれていて、文字は読めないけど、なんだかピンク色っぽいハンバーガーとか、色がおかしいポテトとか、いちごのマークがたくさん出ている。
僕はジーニーのお母さんが「全ていちご味になってしまった」と言っていたことを思い出した。

本当だったんだ。
みかん!
気づくと竹太郎と鬼は、ポテトを作ってもらうために、カウンターに続く列に並んでいた。

そして鬼がぼーっとしていた僕を手招きしている。
僕は早足で2人に駆け寄る。
竹太郎
いやぁ、本当に楽しみだなあ!
どんなフライドポテトができるのだろ🎵
竹太郎はうきうきるんるんだが、本当にそんなことはできるのだろうか?

日本の店舗でそんなサービスはしてないだろうけど‥‥

少々不安になってきた。

そして、竹太郎たちはアラビア語を話せるのか。

頭の中に黒いモヤが出入りしてきた。
そんなことで脳が埋め尽くされていて、周りの情報が遮断されていたら、もう順番がきたらしい。
竹太郎がカウンターの前に、活気盛んに進み出る。
竹太郎
こんにちは!!あなたは魔法のランプの伝説を信じていますか!!
案の定、竹太郎は日本語で話しかけた。

しかもとんでもないことを。そしてめっちゃくちゃでかい声で。

店員はぽっかーんとしている。
ざわざわざわざわと狭い店内が騒ぎ立つ。
これはやばい。
なんとかしないと。

僕があたふたしているのにも関わらず、竹太郎は余裕の笑みで店員を見つめている。
鬼もこの状況に何一つ動じていない。
逆にすごい。
とんでもない奴らだ。
後ろの人の目線が心に刺さる。
Get out of the way quickly!
後ろの人がついに「早くさがれ!」と叫んできた。
どうしようどうしようどうしようどうしよう
人生で一番きつい場面かもしれない!!!!!!!
もういやだ!!
僕が限界を感じできたその時!
竹太郎
مرحبًا!
هل تؤمن بأسطورة المصباح السحري؟
え。

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