〜記念日当日〜
yg「涼介くん、今日行きたい場所があるんですけど、デートしませんか?」
ym「デート?いいじゃん!どこ行くの?」
yg「それは着いてからのお楽しみです。」
ym「それは楽しみだな〜!」
yg「ふふ、楽しみにしててください。今日は、優吾プレゼンツのデートですから。」
ym「もっと楽しみになってきたじゃん!」
yg「それじゃあ、行きますか」
ym「ここって、水族館だよね?」
yg「はい。涼介くんの動画見ていいなって思ったんで、水族館来たかったんですよ」
髙地の言葉を聞いて、顔をパァッと明るくさせた山田。
ym「え!優吾見てくれたんだ、ありがとう。」
山田に動画を見てることを伝えるつもりはなかった髙地は、やっちまったという顔。
yg「ぁ、まぁ、見ましたよ、かっこよかったです。」
ym「それなら撮った甲斐あったな〜」
yg「ほら、中入りましょ」
水族館というのは、少しだけ暗くて、顔もはっきり見えない。だから、基本外で手を繋ぐことができない2人にはもってこいの場所。
ym「優吾、手」
yg「へ、あ、はい」
yg「で、でも、外ですよ」
ym「大丈夫だよ、みんな魚見てるし、暗いからバレないよ」
ym「それとも優吾は繋ぎたくない?」
yg「そ、そんなわけないじゃないですか。」
『ギュッ』(恋人繋ぎ)
ym「なら、いいよね?ほら、あっちにクリオネいるらしいよ」
yg「ふふ、クリオネにテンション上がる涼介くん可愛いですね。」
ym「可愛いはなし!俺はかっこいいって優吾には、言われたいし思われたいの!」
yg「もちろん、かっこいいのは前提ですよ。それでも、やっぱり涼介くんは、世界一可愛くてカッコいいんですよ。」
ym「ぇ、あ、ありがと」
ym「今日の優吾、素直すぎて俺が持たないっ」
yg「た、たまには素直になってみよっかなって思って。いつも、涼介くんは想いをまっすぐに伝えてくれてるじゃないですか。」
ym「うん。そうね。比較的思ったことは言うタイプじゃないかな」
yg「それで、俺涼介くんの言葉に毎日支えられてるというか、喜ばせてもらってるから、たまには俺だって涼介くんのこと支えたり、喜ばせたいなって思ったんですよね。」
ym「そっか。でも、俺毎日優吾に支えられてし、喜ばせてもらってるよ?それでも、素直な優吾もすごい嬉しい。だから、ありがとう。俺のために頑張ってくれて。」
yg「っ、結果的、俺が照れてるじゃないですか!」
ym「だって、優吾が可愛いだもん。しょうがないでしょ。」
yg「もうっ、あ!イルカショーやるみたいですよ?行きますか?」
ym「そうね〜。でも、優吾は違うのが見たいんじゃないの?」
yg「え!」
ym「クラゲ好きなんじゃないの?ずっとクラゲコーナーのほう見てたし、館内マップでも確認してたから、てっきり好きなんだと思ってた。」
yg「よくわかりましたね。でも、いいんですか?イルカショーってビッグイベントじゃないですか?」
ym「いいのいいの。優吾が好きなの見に行こうよ」
yg「ふふ、嬉しいです。」
ym「優吾は、なんでクラゲ好きなの?」
yg「あんまり考えたことなかったすね。う〜ん。どっちかって言うと、クラゲが好きって言うより、クラゲのコーナーが好きなんすよね。」
ym「水族館のこの感じが好きなんだ?」
yg「そうっす。クラゲコーナーってこの場所でしかない雰囲気あるから好きなんすよね」
ym「じゃあ、一緒に来れてよかったわ。」
yg「もうっ、またすぐそう言うこというんですから。」
ym「別にいいでしょ笑。優吾お腹空いた?空いてたらご飯フードコートで食べようよ」
yg「はい!食べましょ」
yg「んぅ、どうしよう」
ym「優吾は何と迷ってるの?」
yg「シーフードカレーかサメの唐揚げで迷ってます。」
ym「じゃあ、俺がシーフードカレーで優吾がサメの唐揚げね。それで、半分こしよ?」
yg「え、でも」
ym「いいのいいの。」
「いただきます」
yg「ん!美味しい!!」
ym「こっちも美味いよ」
ym「はい、あーん」
yg「ぇ、あ、あーん」
ym「美味しい?」
yg「美味しいです!涼介くんも食べますよね。はい、あーん」
ym「ん、こっちも美味い」
yg「ですよね!どっちも頼んでくれてありがとうございます。」
ym「ううん。全然!俺もどっちも食べてみたかったから。」
「ごちそうさまでした!」
yg「この後、行きたい場所あるんですけど、行ってもいいですか?車でちょっとの場所なんですけど」
ym「いいよ、全然」
yg「じゃ、俺運転するんで。」
yg「おし、着きました。」
ym「公園?」
yg「はい。大我に教えてもらったんです。めっちゃ景色がよくて、あんまり人がいない公園があるって。」
ym「へ〜、綺麗だね。この場所」
yg「り、涼介くん。」
ym「ん?な〜に?」
yg「俺、いつも素直になれなくて、中々気持ち伝えられないから。だから、今日は、記念日で、、、えっと、その」
ym「優吾、ゆっくりでいいよ?俺は待ってるからね」
yg「今日記念日じゃないですか。」
ym「うん。そうね。」
yg「だから、これ、どうぞ」
そう言って山田に渡したのは、赤いバラが1本。白いバラが10本の、花束。
ym「え!!これはバラ?」
yg「はい。」
yg「あ、あと、これも」
そう言って取り出したのはゴールドのネックレス。
yg「着けてもいいですか?」
ym「うん、つけてつけて」
ym「ふふ、嬉しいな〜」
ym「優吾がこんなに頑張ってくれるなんて。」
yg「じ、実は、ネックレスお揃いなんですけど、怒りますか?」
ym「え!?まじ!怒るわけないじゃん!ちょー嬉しい!?」
yg「ふふ、よかったです。」
yg「このバラの色と本数意味があるので、後で調べてみてください。それが俺からの気持ちです。」
赤いバラ
「あなたを愛しています」「情熱」「美」「愛」
白いバラ
「純潔」「純粋」「心からの尊敬」「私はあなたにふさわしい」
本数
1本「ひとめぼれ」「あなたしかいない」
10本「あなたは完璧な人」












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。