第6話の哀しみを超えての続編みたいなものです。
ymyg
付き合ってる 同棲
〜start〜
髙地の酔っ払い事件から約半年後。
髙地は、ここ最近ずっとソワソワしていた。
理由は、山田と付き合った記念日が刻一刻と近づいているから。
今日は、髙地の方が早く終わる日で、山田が帰ってくるまでは、時間がありそうだった。
そもそも髙地は、サプライズを計画し、準備することが苦手である。
嘘をつくのが苦手だからなのか、表情や行動がわかりやすく不自然になるのを自分でもわかっているから。
それでも、いつも山田からたくさんもらってるからたまには返したいという気持ちからサプライズの実行を決めたのだった。
問題は、いつどこで何をするのか。
休みの日がお互い被ることは、滅多にない。
山田は、ドラマやYouTube撮影やソロ活動など、髙地は、地方ロケやライブなど。
yg「ほんとは、泊まりで旅行とか行きたいんだけどな」
こう口には出すが、髙地も無理なことはわかっている。
自分自身も2日連続のオフなど貰えることは滅多にない。
yg「やっぱり無難に記念日とかだよな〜」
yg「よし!じゃあ、とりあえず決行は記念日で、何するか」
デートスポットを片っ端から挙げていく。
映画館、カフェ、プラネタリウム、レストラン、動物園、水族館
yg「水族館いいかも」
水族館ならもしかしたら手繋げるかもしれない。
そんな少し淡い思惑も込めて。
でも、本当の理由は、最近の山田の動画に影響されたから。彼女目線の動画で、山田は、水族館に行ってたのを見た。だから、髙地は、2人で行ってみたかったのだ。
yg「よし!じゃああとはプレゼント」
yg「プレゼント、、、」
yg「プレゼント、、、わかんない」
髙地は、スマホをスクロールしながら永遠に悩んでいた。
おそらく1時間近くかかって、結論は出せず、明日に持ち越しとなった。
yg「明日仕事だし、みんなに聞いてみようかな」
yg「さてと、そろそろ夕飯の準備するか」
ちょうど夕飯もできそうな頃、
『ピコン』
yg「ん?」
『今終わった!今から帰るから30分後くらいに着くよ」
yg「ふふ、やった。」
山田からの連絡からだとわかると途端に顔がパァッと明るくなるのは、髙地自身まだ気づいていない。
効果音がつくくらいわかりやすいので、メンバーも「あ、山田くんからなんだろうな」と思うのも必然であった。
yg「よし、じゃあ、ご飯は、涼介くんが帰ってきたら温めればいいから、プレゼントもう一回みるか」
yg「指輪、ブレスレット、ネックレス、ピアス、マフラー、メガネ」
やっぱり永遠に色々なサイトを見て、スクロールしている。
yg「ピアスいいけど、せっかくならお揃いのがいいな」
yg「そうすると、ブレスレットか指輪」
yg「でもな〜」
『ガチャ』
ym「ただいま〜」
yg「あ、おかえりなさい〜」
髙地は、咄嗟にスマホを裏返しにして、山田の元に駆け寄った。
yg「もうご飯できてるので、温めれば食べれますよ。先お風呂入ります?」
ym「お腹空いてるからご飯先食べようかな」
yg「わかりました。じゃあ、手洗ってきてる間に温めちゃいますね〜」
洗面所でぽつりと出た山田の本音
ym「なんでスマホ裏返しなんだ」
ym「もしかして、浮気とか?いや、でも、そんな」
ym「とりあえず、優吾のご飯食べるか」
次の日
yg「ね、大我〜。」
kym「ん〜?」
yg「あ、あのさ、友達がさ、彼女にサプライズしたいらしいんだけど、そういう時ってどんなものプレゼントすればいいと思う?」
kym「ふ〜ん。友達が?」
yg「そ、そう。友達が。」
kym「無難に言えばアクセサリー系だよね。ピアスとかは?」
yg「アクセサリーならお揃いがいいから、ピアスはちょっとやだ。」
京本は、話を聞いた時点で友達じゃなくて髙地の話なんだろうなと思ってはいたが、そんな簡単に墓穴を掘るとは笑。
kym「じゃあ、指輪?」
yg「なんか、それもちょっとって感じで、、、」
kym「あ!じゃあ、花は?」
yg「お花」
kym「そう!花とネックレスとかならいいんじゃない?どう?」
yg「うん。いいかも。」
kym「花なら自分の想いとか伝えられるし髙地的にも嬉しいんじゃない」
kym「例えば、バラとか?色によって意味が違うけど、王道の方がいいんじゃない?」
yg「確かに、ありがと大我」
kym「おう。友達に言っといで」
yg「へ、あ、うん!」
『ガチャ』
yg「ただいま〜」
ym「おかえり〜」
ym「もうご飯できるよ〜」
yg「は〜い。じゃあ、トイレ行ってきます」
ym「ほーい。」
髙地は、スマホを手にトイレに向かっていった。
ym「なんでそんな急にスマホ持ってくようになったんだ?」
ym「ま、まさか本当に浮気とか?流石にないよね、うん。」
トイレ内
yg「バラ、意味っと。」
yg「とりあえず、赤いバラは渡したいな。あとは、白とかかな」
yg「おし、じゃあ、あとは、花屋行くだけ」
続く












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。