kymyg 付き合ってる
kym side
SixTONESで来た風情があって落ち着いた雰囲気の結婚式場
まさか、ここにもう一度来ると思ってなかった。
きっと俺がもう一度足を踏み入れることなんて思ってもなかったし、ましてや自分が主役になるなんて思ってなかった。
それでも、俺はけじめをつけなきゃいけないから。
「ねぇ髙地、俺と結婚して。」
yg「ふふ、うん。喜んで」
そういって笑った君は、世界で1番可愛くて。
あの時の髙地を思い出せば、きっとどんなことでも頑張れる。
そう断言できるくらい俺には刺さった笑顔だった。
俺と髙地は、結婚することはできない。
それはお互いがわかってること。
それでも、お互いが夢見るものではあった。
いつかしたいねなんて話もしたことがある。
それでもその未来はきっとまだまだ遠い。
俺らの生きてるうちにはできないかもしれない。
そう考えてしまったから、思ってしまったんだ。
髙地の左薬指につける指輪を俺がはめたいって。
それでも今はまだダメだって、わかってたから。
少し落ち着いたらにしようって。
その少しが数年かかるなんて思ってなかったけど。
地方の舞台公演が終わって、髙地の家に帰って、ご飯を一緒に食べる。
その時に思ったんだ。
毎日髙地のご飯食べたいなって。
もちろん店のラーメンだって好きだけど、髙地のご飯はそれ以上に好き。
まぁ、当たり前のことだけど。
学生の頃なんかは、貴方の味噌汁を毎日飲みたいなんて言葉が、なんでプロポーズなんだろとは思ってたけど。
今は、立派なプロポーズなんだろうなって思った。
髙地のご飯を毎日食べたい。
それで、ふと思い出したんだ。
落ち着いたら、結婚しようって決めてたこと。
きっと俺らの仕事が落ち着くことなんかなくて、それでも今、結果したいって思ったのは事実なんだから。
これはそろそろ人肌脱がなきゃいけないのではと思ってからのスタートは、俺にしては、はやかった。
まずは指輪の大きさ。
そして、デザインに色。
(ちゃんと変装していったからバレてはいないはず。)
けっこう時間はかかったけど、ようやく納得したものを見つけた。
俺が金で、髙地が銀。
これならペアリングだってバレないだろうしね。
でも、問題はここからだった。
そう、どこでプロポーズするかということ。
最上階のレストランとか、夜景とか、ネットで検索しまくったけど、どれもなんか違う気がした。
さぁ、どうしようかなと思っていた時にたまたまYouTubeで流れてきた俺らのラブソング。
それで思いついたのが、6人のMV撮影で行った結婚式場だった。
あそこ、貸切とかできるかな。
きっと2人で行くことなんてないと思ってた場所で、神の前でプロポーズしてやろうじゃないかって。
永遠の愛を2人だけの世界で誓おうって。
ただ、問題はここから。
どうやって髙地と一緒にここに行くのかということ。
なんせ俺はペーパードライバーだから、運転は流石に危険。
髙地に連れていってもらうしかないけど、どうやって連れてくか。
あいつそういう変なところ勘がいいからな。
ま、バレたらバレたでしょうがないって思ってたけど。
結果としては、案外バレてなかったみたいだった
yg「ここってMVで来たとこだよね?なんで急に?」
「んまぁ、ちょっと写真撮りたかったし、それに髙地とどっか一緒に行きたかったから。」
yg「そっか俺も。大我とデートしたかったから嬉しい。」
そう言ってオンの時とは違う柔らくて俺の前だけで見せる顔で笑った。
プロポーズすると決心した日からこの笑顔見るたびに、ずっと一緒にいたいって思ってたから。
ようやく叶うかもしれないというドキドキとこれから一世一代のプロポーズをすると思うと柄になく緊張してきて、
「先に外から見ようよ。髙地の写真撮りたいから。」
yg「えぇ〜、俺の?花とかじゃなくて?」
「うん、今日はずっと髙地が撮りたいから。」
yg「そ、別にいいけど」
照れてるとちょっと素っ気なくなるのも相変わらずだな。
もちろんそんなところも好きだけど。
ほんっとわかりやすい。
yg「でも、俺大我との写真も撮りたい。だめ?」
「ぃ、いや、別に、いいけど」
yg「なら早く行こっ!」
やっぱ俺の恋人はいつでも可愛いな
yg「やった。ツーショットだ」
「そんなに嬉しい?俺と撮れて」
yg「うん!めっちゃ嬉しい」
「そっか笑あ、あそこ行かない?」
そう言って指さしたのは、本来の目的地。
yg「行く!」
yg「うわっ、やっぱり綺麗だね!」
yg「ここでMV撮れたなんて贅沢だな」
yg「ね、大我?」
「へ、あ、うん」
やべっ、緊張しすぎてそれどころじゃない。
あぁ、もう、俺ならできる。
というかもうここまできたらやるしかない。
大丈夫、ポッケに指輪の箱だって入ってる。
ポッケから指輪の箱を取り出して、片膝ついて、箱を開けるだけ。
大丈夫、俺ならできる。絶対に。
「ねぇ、髙地」
yg「ん?なぁに?」
『パカッ』
「俺と結婚して」
yg「ぇ、、、」
「俺ね、髙地とこうして出会えたのは運命だと思ってるのね。」
「俺らが結ばれる確率なんて、普通の人より低いと思う。それでも、俺と髙地は、結ばれたから。」
「それには俺は、髙地のこと1000年先、いや、もっと先、100万年先だって愛し続ける自信があるから。」
「その自信はあるんだ。でも、俺たちは、籍を入れられない。」
「それでも俺は、俺とと髙地だけがわかる証がほしい」
「だから、俺と結婚してください。」
yg「ふふ、うん。喜んで」
そう言って、世界で1番可愛い顔で笑った。
「はぁ〜、よかった〜。まじ緊張した。」
やばっ、嬉しすぎて泣きそう。
yg「こんな未来待ってると思ってなかったな。めっちゃ嬉しい。ありがとね、大我」
「喜んでくれたなら、よかった。」
yg「それ、はめてくれないの?」
(立ち上がって向かい合う)
yg「大我の手震えてんじゃん。」
「そりゃ、震えるに決まってんじゃん」
yg「すごいね、ぴったりじゃん」
逆にそうじゃなきゃ困るよ
yg「俺にもはめさせてよ、大我の指輪」
yg「綺麗だね、指輪も大我も」
「そう?それは嬉しい」
yg「うん。指輪も大我も俺には勿体無いくらい綺麗」
yg「ほんとに俺とでいいの?大我ならお」
『チュッ』
「それ以上は言わせない。」
「俺には髙地だけがいればいい。それ以外はいらない。」
「だから、俺の隣にいてよ」
yg「そう、じゃあ大我も絶対俺の隣いて」
「もちろん。その為に指輪渡したんだから。」
yg「帰るか、外暗くなってきたし」
「待って、せっかくなら写真撮ろうよ、2人で」
『パシャ』
その写真は、今でも俺らの宝物。
俺と髙地の左薬にハマっている色違いの指輪。
そして、俺の脳裏にいる世界で1番可愛い髙地の姿。
これがあれば俺は頑張れる。
いや、違うかも。
やっぱり本物がいなきゃ意味がない。
これからもずっと隣にいてね。約束。
タンポポ
「愛の神託」「幸せ」「神託」「真心の愛」
いかがだったでしょうか。もう既に似たようなものになってしまってる気がする。今度は、パロ系でも書いてみようかな。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!