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第2話

転校
83
2024/07/02 12:49
5月が始まって間もない頃、

私は宮城にある青葉城西高校に転校した。






あなた
大阪から来ました、佐倉あなたです!仲良くしてください!!
てぃーちゃー
本来は入学式に合わせて来るつもりだったが、家の事情で少し遅れてしまったらしい
てぃーちゃー
みんな、仲良くしてやれよ
くらすめーと
はーい
てぃーちゃー
じゃあ席は⋯
てぃーちゃー
国見の隣が空いてるな
あなた
はーい








あなた
カタン
あなた
よろしくー国見くん?
国見英
あ、うん
国見英
⋯よろしく



それからというもの、私がこのクラスに馴染めるまでさほど時間は要らなかった。



くらすめーと
あなたちゃーん!
あなた
なーに?
くらすめーと
あなたちゃんって大阪から来たんだよね?
くらすめーと
じゃあこれから私達と話す時は関西弁で話してくれない?
あなた
いいけど、何で?
くらすめーと
関西弁ってどんなのかな〜って思うし、何よりあなたちゃんに楽に話して欲しいから!
あなた
あなた
おっけー
あなた
じゃあこれからは遠慮なく話させて貰うわ!
くらすめーと
くらすめーと
うん!










そして、私は隣の席の国見と仲良くなり、男子バレー部マネージャーになって欲しいと頼まれた。




人の為に何かをすることが好きな私はもちろん、二つ返事で承諾した。




そうして、私の高校生活が始まったのだった。
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