第7話

7時間目
391
2020/12/14 01:35
それから数日が経ち。
磯貝悠馬
磯貝悠馬
起立!!気をつけ!!れーーい!!!
その掛け声とともに一斉に銃声が鳴り響く。
殺せんせー
殺せんせー
おはようございます。発泡したままで結構ですので、出欠を取ります。
磯貝君。
声が小さくて聞こえないと言われながらもみんな返事をしていく。
殺せんせー
殺せんせー
あなたさん!
正直、返事なんてすると気が散るんだけどなぁと思いつつ、欠席扱いにされても困るので声を張って返事をする。
あなた

はいっ…!

あっ、ぶれた。もう少し左なら…或いは…いや、避けられていただろうな。
E組に来てからというもの、本校舎にいた時よりは授業態度がマシになっていた。それでも寺坂より圧倒的に悪い自覚はある。特に体育。あの超スピードの体育は受けるだけ無駄なので基本サボりを決め込んでいる。
昼休みになると渚くんが寺坂に外に呼び出されているのが見えた。大丈夫だろうか?寺坂に絡まれているように見える。傍から見たら寺坂がか弱い女の子を虐めているようにしか見えない。登校2日目に渚くんに「僕、男なんだ。」と訂正されたが、正直信じられなかった。今でも信じていない。
何かを渡され、不安そうな顔をする渚くん…声をかけに行こうと思ったが、先生が馬鹿でかい何かを持って降り立つ。びっくりした。渚くんも驚いていたようだが、少し話をしてから急に冷めた顔になる。顎を引き、先生ターゲットを見つめる目になった。

ねぇ先生、気の所為じゃなければそれってミサイルじゃないですか?

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